ツーリングしていると気分最高!天気も良くてバイクの調子も良かったら
生きてて良かった〜!
と叫びたくなってしまいます。ただし、そんな気分上場の時に避けたいのがトラブル。
万が一トラブルに見舞われると、最高だった気分も一瞬で最悪なものに変わってしまうでしょう。
- パンクしてしまった…
- エンジンが沈黙した…
- 車と接触した…
ここではそんなトラブルに遭わない為に、実際に起こったツーリング中のトラブルから対応策をまとめました。
トラブルを避けるため、またトラブルに遭遇したときに慌てない為にも、バイク乗りはぜひ参考にしておいてくださいね!
【実体験】ツーリング中に起こったトラブルをまとめてみた
まずはライダーの実体験を紹介します。※実際にあったツーリング中のトラブルです。
セルモーターが壊れた
周囲に何もない場所を走るのもツーリングの醍醐味ですが、北海道北部にあるサロベツ原野は日本有数の何もない場所。
そのような所でエンジンがストップするのはさぞ恐ろしかったでしょう。
- サロベツ原野の場所
部品の故障
パワーがあるバイクは楽しいですが、パワーを受け止める部品は、常に過酷な環境に晒されていますんので、思わぬところで部品が音を上げることも。
ツーリング中にハンドルが折れるなんてことも!普段では考えらえないトラブルもツーリングならではでしょう。無事に解決できればいい思い出にもなるんですけどね…!
買ったばかりのバイクでツーリングするって最高に楽しいはずですが、初期不良は防ぎようがありません。対策として考えると、なるべく近所で慣らしをしておきたいところ。
ただし初期不良が起こると、なんともやりきれない気持ちにもなります。
タイヤのパンク
パンクとツーリングは切っても切り離せません。パンク対策は後述しますので、ぜひ目を通しておいてくださいね。
バイクを借りたらいきなり壊れた
人のバイクにまたがらせてもらうのはワクワクしますよね。でもバイクってヤキモチ妬くのでしょうか、こんなトラブルもあるんです。くれぐれも慎重に跨らせてもらいましょう。
クーラントの漏れ
どこからかクーラントが漏れており、少しづつ減っていくトラブルもあります。エンジンストップが起こると何もできませんので、起こるとかなりキツイですよね。
【ツーリング中に起こるトラブル】宿泊先や仲間とのトラブル
続いては、バイク車両以外のトラブルを紹介します。
おはぎを受け取ろうとしたらまさかの立ちゴケ
おはぎ・・悲しい事件ですね。いや、おっちゃんは何も悪くありません。ツーリング先で親切にされるのは一生の思い出です。
ダンプに跳ねられる
ダンプに跳ねられる事故に遭ってしまった人です。体が無事で割と裕福だったのは救いですが、一歩間違えば命がなかったかもしれませんからね。くれぐれも事故には注意してください。
ラリー並みのサンバーにチギられる
おっさんは競争がしたかったのでしょうか…?
突然トラブルに巻き込まれることもありますよね。ツーリングでは余裕を持った計画とガソリンが大切です。
【ツーリング中に起こるトラブル】バイクのトラブル
ツーリング中にはどんなバイクのトラブルが起きやすいのでしょうか?代表的な例をまとめてみます。
- タイヤのパンク
- バッテリー上がり
- ガス欠
- シフトペダルやクラッチ・ブレーキレバーの曲がり
- ヘッドライトやウインカーのバルブ切れ
- エンジンのオーバーヒート
- クラッチワイヤー切れ
- バイクの盗難
これを知っておけば、大抵のツーリング中のトラブルに対応できますよ。
タイヤのパンク
ツーリングのトラブルの代表はパンクです。
初めて走る場所も多いため、路面状況など普段とは違うコンディションの場所を走るので、いつもよりパンクが起こりやすい状況なのです。
また、ロングツーリングの場合は宿泊用の荷物などもあり、結構な積載量がありますので、リアタイヤに大きな荷重がかかります。
そうなると、スローパンクといってゆっくり空気が抜けていくトラブルにもなりますので、注意してくださいね。
また、チューブレスタイヤならパンクしてもゆっくり空気が抜けていきますので、近くのガソリンスタンドやバイク屋まで走ることができるかもしれません。
そのため「おかしいな?」と思ったらタイヤの空気圧をチェックするクセをつけておきましょう。
また、ツーリング中はなるべく路肩を走らないこと。釘などのパンクの原因になる物は、大抵路肩に集まっているからです。
パンクにより走行不能になってしまったら、安全な場所まで押して行きましょう。そこでJAFやバイク屋などに連絡するしかありません。
- 年間4,000円でトラブル時は無料対応(入会金:2,000円 年会費:4,000円)
- 年中無休・24時間対応してくれる(もちろん無料)
- 飲食店やホテルで割引が受けられる(全国48,000カ所)
バッテリー上がり
バイクのバッテリーは車を比べて小さいので、バッテリー上がりも起こりやすいのです。
「さあ、走りだそう!」と思ったらセルモーターが回らない。そんな状況になることも少なくありません。
また、バッテリーが完全に死んでしまったら、キックや押し掛けでもエンジンは始動しません。
そうならない為にも、バッテリーが上がる前の症状に気付くことが大事。
- セルの回転が弱い
- ヘッドライトが暗くなる
などに気がつけば、バッテリーを交換することでツーリング中のトラブルを回避できます。
一般的に3年がバッテリーの交換時期と言われているので、その時期が過ぎていたら警戒しておきましょう。
そしてツーリング中にバッテリーが上がってしまったら、以下の対応をしましょう。
- キックスタート
- 押しがけ
- ジャンプスターターの使用
- バッテリーを充電する
これらの対応が出来ない場合はレッカーを呼ぶしかありません。時間もかかりますし、距離によっては痛い出費になってしまいます。
ガス欠
ツーリングでは常ににガス欠に警戒しましょう。
特に田舎を走る場合は、ガソリンスタンドを見つけたらこまめに満タンにしておくべきです。
それか半分以下になったら給油するなどのルールを作らないと、次の日ガソリンスタンドが営業するまでストップという事もありえます。
なぜなら24時間営業のガソリンスタンドは田舎にはありませんからね。しかも17時で営業が終了したり、日曜・祝日は定休日だということもあります。
対応策として、緊急用に燃料ホースや携行缶を持っておけば、他のバイクや車からガソリンを借りることもできますので、覚えておくといいかもしれません。
- 綺麗に拭いたアルミ缶などを用意し、ガソリンタンクにホースを差し込みます
- 口でガソリンを吸い込みます※飲んでしまわないように注意
- アルミ缶に溜まってきたらホースを上げてガソリンをストップさせます
高低差がある場所なら、直接バイクのタンクに給油できます。
ガソリンを分けてくれた人には、お礼の気持ちを忘れないようにしましょうね。
シフトペダルやクラッチ・ブレーキレバーの曲がり
ツーリングではシフトペダルやレバー類の破損に注意しましょう。
普段の使用では考えられないかもしれませんが、これらの破損はなぜか大事な時に起こってしまいます。
シフトペダルやレバーはレンチなどの工具を使えば応急処置も可能です。
コンビニでも売っているビニールテープなどでグルグル巻きにすることで、最寄りのバイク屋までは走れるでしょう。
ヘッドライトやウインカーのバルブ切れ
普段では気付かなくても、ツーリング中にバルブ類の切れに気付くこともあります。
特に日中使用しているバイクであれば、切れていることに気付かないでツーリングに出発してしまうかもしれませんね。
そのためツーリング前にバルブのチェックをしておきましょう。予備を持って行くのも安心です。
また、緊急処置としてヘッドライトが切れた場合は、ハイビームにすることで解決できます。ただし対向車に迷惑なので、その場合はヘッドライト上部をテープなどで覆っておきましょう。
ウインカー切れの場合はハンドサインでも代用できます。ハンドサインは他にもいくつかあるので、以下の記事を一度目を通しておくことをおすすめします。
エンジンのオーバーヒート
水冷や油冷のエンジンであれば、クーラントのチェックはしておくべきです。
エンジンのオーバーヒートによるピストンの焼き着きは、ツーリングでは絶対に避けたいトラブルです。
短い距離では気付かない異常な水温の上昇に注意しましょう。
クーラント液が無くなっている場合は真水で代用できます。エンジンの熱が冷えてきたら、水を入れましょう。
自動販売機やコンビニでペットボトルで購入したものでも大丈夫です。
クラッチワイヤー切れ
クラッチワイヤーがツーリング中に切れてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
クラッチを切らずにギアチェンジをすることもできますが、あくまでこれは応急処置。近くのバイク屋まで行くかレッカーで持っていくことになるでしょう。
クラッチワイヤーが切れる前には前兆があります。
- ギアの入りが悪い
- クラッチが重くなる
これらの症状があれば、クラッチワイヤーが限界にきていると疑っておきましょう。
ワイヤーの寿命はそれぞれ違いますが、最善策は切れる前に交換すること。ツーリング前に交換しておけば安心できますね。
また、クラッチワイヤーが切れてしまっても、ギアを変えることは可能です。
シフトアップの時はなるべくエンジン回転を上げ、スロットルをやや戻した時に行います。反対にシフトダウンは、軽くふかしてから回転が落ちて来たときに行います。
ショックは大きく、慣れないうちはリアタイヤがロックしそうになりますが、何とか走ることはできます。
バイクの盗難
ツーリング中のバイクの盗難は最悪のできごとと言っても良いかもしれません。
かといってツーリングに大きくて重いロックをも落ち運ぶのも大変ですよね。そのため盗難に警戒しつつ、あまり邪魔にならないように予防をしておくのがポイント。
ツーリング先で窃盗団や暴走族に狙われない様に、別記事で詳しく説明してありますので、ぜひチェックしてみて下さい。
ツーリング中にトラブルが起こったらまず別の場所に移動させる!
ツーリング中にトラブルが起こると、とにかく慌ててしまいますよね。普段と違う環境ですので、対応策が浮かばないこともしばしば。
しかしまずはバイクを安全な場所に移動させることが基本です。その上で、ケース別に対応しましょう。
- 一般道を走行中に故障した時
- 高速道路を走行中に故障した時
- 山道や田舎道を走行中に故障した時
①一般道を走行中に故障した時
一般道を走行中に故障した場合、バイクを無理に再始動させようとせず、道路わきへと異動させます。
ハザードがあればハザードを点灯させ、なければ三角板を置いて後続車へ警告しましょう。
そして充分に安全を確認した後にバイクの様子をチェックしましょう。再始動できそうならいいのですが、ダメなら近くのJAFかバイク屋に連絡します。
- 年間4,000円でトラブル時は無料対応(入会金:2,000円 年会費:4,000円)
- 年中無休・24時間対応してくれる(もちろん無料)
- 飲食店やホテルで割引が受けられる(全国48,000カ所)
②高速道路を走行中に故障した時
高速道路で故障してしまった時は、なるべく左に寄せて停車します。
とても危険な状態ですので、この場合も後続車に充分注意してハザードや三角板を設置します。
そしてなるべくバイクから離れ、後方のガードレールの外側にいるようにします。
近くに非常電話があればそこから、無ければ「キロポスト」で現在位置を確認し、JAFを呼びましょう。アプリを使用すればロードサービスカーの位置なども知ることが出来るので便利です。
③山道や田舎道を走行中に故障した時
もし山道や田舎道で故障したら、まずは安全な場所にバイクを移動させます。
林道などで通行量がほぼない状況であれば、携帯電話の電波があるかチェックしましょう。
電波が無い場合は、助けを呼びたくても呼べませんので注意が必要です。
スマホなら地図アプリで現在地をマーキングし、歩いて電波が通じる場所まで移動しましょう。
ツーリング中のトラブルに備えて用意しておきたいもの
ツーリングの荷物はなるべく軽量化したいものですよね。
ですがトラブルに備えて最小限の装備は持って行くようにしましょう。ここでは、ツーリングでのトラブル対策にあった方が良いアイテムをご紹介します。
携帯工具
車載工具だけではどうしても対応できない場合がありますので、コンパクトにまとまる最低限の携帯工具を常備しておきましょう。
メガネレンチなどはレバーやペダルの代用として活躍しますので、1セットあった方がいいでしょう。使わないサイズは家においておけば軽量化できます。
テープ類
レバーやペダルの応急処置や想定外のゆるみなど、補強テープがあると便利です。1つあると、色々な使い方ができるので、お守り代わりに持っておいても良いでしょう。
ガムテープも緊急の補修に使えたりする便利なアイテムです。
「必要な時に買えばいいや」と思っても、いざ必要な時には近くにコンビニになかったりします。ツーリングバッグに入れておくと、役に立つことがあるでしょう。
結束バンド
転倒をしてしまい、どうしてもゆるんでしまった部品がある場合、結束バンドがあれば応急処置が出来ます。
大きなものでもありませんので、数本持っておくといいでしょう。
予備パーツ
バルブやワイヤーのエンドなど、消耗品の予備パーツがあれば便利です。
ツーリング先でこれらのパーツを調達するには時間がかかり、バイクをそこに放置せざるを得なくなるかもしれません。
あらかじめ準備しておけば、その様なトラブルから回避できます。
パンク修理剤
パンクはどうしても起こってしまいますが、パンク修理剤があればパンクしたときでも安心。
パンク修理とエアの充填が出来るタイプなら、近くのバイク屋まで走ることが出来るでしょう。
金属パテ
金属パテは転倒した際にクランクケースなどが割れてしまった場合の補修用で使えます。
高温に耐えることができるので、最低限の場所までバイクを移動させる際などに重宝するでしょう。
万が一ツーリング先でトラブルが起きてしまった時の備えも大事!
ここまで様々な予防策や対応策をご紹介しましたが、それでもトラブルが起こる確率を完全にゼロにすることはできません。
そのため最後の砦ということで、次のサービスに加入しておき、いざという時に上手く利用することをおすすめします。
- ロードサービス・・・バイクが動かせない時
- 車両保険・・・転倒してバイクが壊れた時
- 盗難保険・・・バイクやパーツが盗まれた時
①ツーリングでのトラブルに自分で対応できない時は【ロードサービス】にお願いする方が良い
何度もご紹介しましたが、ツーリング先でバイクが動かなくなったり転倒して部品が壊れた時は、JAFを呼ぶことをおすすめします。
電話番号は全国共通で「#8139」となっています。もちろんサービス自体はJAF会員でなくても受けることができますが、非会員だと結構な金額を請求されます。
参考程度に料金表をご紹介します。
トラブル内容 | 会員価格 | 非会員価格 |
バッテリー上がり | 無料 | 12,880円 |
ガス欠 | 無料 | 8,230円 |
レッカー | 無料 | 12,880円※1km720円 |
※8時~20時に利用した場合の料金です。それ以降の時間帯や高速道路によってさらに追加料金がかかります。詳しくは公式サイトに記載されています。
- 年間4,000円でトラブル時は無料対応(入会金:2,000円 年会費:4,000円)
- 年中無休・24時間対応してくれる(もちろん無料)
- 飲食店やホテルで割引が受けられる(全国48,000カ所)
②ツーリング先でバイクが壊れるトラブルに備える【車両保険】も考える
ツーリング先で転倒し、バイクが壊れてしまった時に備えて車両保険に加入しておくのも一つの方法です。
おすすめの車両保険は、ずっとバイク車両保険でしょう。
バイクの部品はもちろん、カスタムパーツの保証もしてくれますので、例えば社外マフラーを壊してしまっても保証が受けられます。
ただし、
- 購入金額5万円以上の車両やパーツ
- 購入から90日以内の車両やパーツ
という条件がありますが、バイクやパーツを買って3ヶ月以内の人なら入っておくことをおすすめします。
- 選べる保険料プランが多い(全損と3種類の分損から組み合わせる)
- カーナビや社外パーツにも対応
- 短期から加入できる(1・2年)
③ツーリング先でバイクが盗まれるトラブルに備えて【盗難保険】にも加入しておく方がいい
ツーリング先で窃盗団に目を付けられてバイクが盗まれるということもあります。
また、最近は徐々にバイク人気が上昇し始めてきていますので、数年前と比べるとバイクに盗まれるリスクも高まってきているんですよね。
そのため、バイク乗りであれば盗難保険に加入するのは、もはや必須であるとも考えられるのです。
おすすめの盗難保険は、ネットで加入できるZuttoRide Clubの盗難保険です。
※ZuttoRide Clubの加入方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しています↓
ツーリングでトラブルに遭わないための方法
ツーリング先ではトラブルに遭った時のダメージが大きく、簡単に修理できないこともあります。いつも使っているバイク屋や、家にある工具などが無いのも大変です。
そうならない為には、普段からのメンテナンスやチェックが必要。ツーリングの前に最寄りのバイク屋に点検を依頼するのもおすすめです。
プロならではの視点で、トラブルが起こりそうな箇所を特定してくれるはずです。ちょっとお金がかかるかもしれませんが、ツーリング先でトラブルになるよりは遥かに安上りで時間もロスしません。
まとめ
ツーリング先ではトラブルに遭いたくないものですが、どうしても避けられない性質のトラブルがあります。
その様な時でも落ち着いて対処できるようになりましょうね。
- まず自分の身の安全を確保する
- バイクを安全な場所に移動する
- 自分で対応できなそうならJAFかバイク屋を呼ぶ
トラブルが起こってしまったときはパニックになっているかもしれませんが、出来ることは限られています。落ち着いてこの3つを行いましょう。
後で振り返って、一番の思い出が「トラブルになった時!」というのはよくあること。しっかり備え、トラブルさえも楽しめたら、バイク乗りとしてまた成長するのではないでしょうか?