ツーリングとキャンプが一度に楽しめるキャンプツーリング。
というキャンプツーリングに興味がある人に向け、必要な持ち物と注意点をまとめて紹介します。

キャンプツーリングの持ち物はなるべくコンパクトで機能性が高いものを選ぶ

キャンプツーリングの持ち物のポイントは、
- コンパクトで機能性の高い道具選び
- 荷崩れしないよう荷物をしっかりと固定すること
です。
キャンプツーリングでは、キャンプ道具をバイクに積載して長距離を移動しますので、持ち物はなるべくコンパクトで機能性が高いものを選びましょう。
バイクの積載量には限りがあるので、無駄のない道具選びが非常に重要。
荷物が多すぎるとハンドルを取られてしまったり、走行中に荷崩れして荷物が落ちてしまう可能性があります。
安全で快適なキャンプツーリングを行うには、必要な機能を揃えつつ荷物を最小限にすることが最大のポイントなのです。
キャンプツーリングでは積載を工夫する必要がある

荷物が多くなりがちなキャンプツーリングでは、積載方法を工夫する必要があります。
荷物をコンパクトにするのはもちろんですが、積載を工夫しないと必要な荷物が積みきれない場合もあるのです。
積載するときのコツは、サイドバッグやタンクバッグを用いて収納を広くすること。
- タンクバッグ・・・スマホや財布など出し入れが多いものを入れるのに重宝する
- サイドバッグ・・・バイクの重心を低くすることができる。シート上に荷物も積める。
荷物の量や用途に応じて使い分けましょう。
ただし、道路交通法施行令22条の積載上限※を超えてしまうといけないので、ただやみくもに収納を増やせばいいわけでもありません。
また、走行中に荷崩れしないように荷物をしっかり固定することを心がけましょう。
※積載物の長さは乗車装置または積載装置のプラス30cmまで、幅は乗車装置または積載装置のプラス30cmまで、高さは積載時に地上から2mまで、積載方法は乗車装置または積載装置の前後30cm、左右15cmを超えないこと
キャンプツーリングに必要な持ち物
キャンプツーリングに必要な持ち物を紹介します。必要な持ち物は以下の通りです。
リストにすると多く感じるかもしれませんが、カテゴリー分けも出来るので、把握しやすいとも言えるでしょう。
テント
キャンプのマストアイテムとも言えるのがテント。キャンプツーリング向けのテントを探す際は、以下の条件をチェックしましょう。
- 収納時にコンパクトになる
- 設営・撤収が素早くできる
- できれば2人用サイズがおすすめ
①収納時にコンパクトになる
キャンプツーリングの荷物で大きな割合を占めるのがテントです。
テントの容量が大きすぎると、他のキャンプ道具が積めないなんてことも。車種にもよりますが、収納サイズが50センチ前後のテントであれば余裕を持って積載できます。
②設営・撤収が素早くできる
キャンプツーリングでは、ツーリングをした後にキャンプをします。
長距離移動で疲れていたり悪天候だったりした場合、設営に時間がかかるとかなり大変です。
設営・撤収が素早くできるテントを選べば、ゆったりキャンプを楽しむことができますよ。
③できれば2人用サイズがおすすめ
「ソロキャンプなら1人用テントでいいんじゃないの?」と思う人もいるかと思います。
しかし1人用テントだと、テント内に荷物を置くスペースがなく、丸まって眠るか荷物をテントの外に置くことになります。
ソロキャンプの場合は特に貴重品の管理が心配になるため、荷物を入れるスペースを考慮してテントを選びましょう。
◎おすすめのテント
コールマン(Coleman) テント ツーリングドーム ST 1~2人用

前室つきなので、荷物が置けることと、雨の日もテント内が濡れにくい特徴があります。テント重量は約4kgと非常に軽量な点なのも◯。
寝袋(シュラフ)
キャンプで寝ると言えば、寝袋のイメージが強いですね。製品によって使用に適した温度が異なるので、キャンプツーリングに行く時期を踏まえて選ぶようにしましょう。
寝袋の温度設定には、
- コンフォート・・・快適に眠れる温度
- リミット・・・工夫次第では使用可能な温度
- エクストリーム・・・6時間ギリギリ生きられる温度
があります。※メーカーによって表現が異なる
寝袋を選ぶ際は、コンフォートの設定温度を参考にしましょう。春〜秋であれば、コンフォート5度〜10度のものがおすすめです。
また、中綿の種類によって重量や収納サイズが異なります。キャンプツーリングの場合、軽量でコンパクトなダウンの寝袋を選ぶといいでしょう。
◎おすすめのシュラフ
オールシーズン対応で570gと超軽量。ホルダーを装着すればサイドバッグやリュックサックにも吊るしておけます。
マット
スリーピングマットとも呼ばれ、快適な睡眠には必須と言えるアイテムです。
寝袋の下に敷くことで、地面からの冷えを防いでくれるほか、寝心地の悪い地面のガタガタを和らげてくれます。
マットには、広げるだけですぐに使えるフォームマットや、空気を入れて使うエアーマットなどがありますが、初心者にはフォームマットをおすすめします。
フォームマットは、価格が手頃で断熱性・クッション性が高く、エアーマットのように穴が開いてパンクすることがありません。
ただし、収納時はエアーマットよりかさばりやすいので、「とにかくコンパクトにしたい!」という方はエアーマットを検討してみましょう。
どうしてもお金をかけずに道具を揃えたい場合は、100円ショップなどで購入できる銀マットで代用することもできます。
◎おすすめのフォームマット
◎おすすめのエアーマット

枕一体型なので枕が不要。おまけに足踏みポンプで空気入れが簡単です。
枕
枕は、服やカバンで代用することもできますが、快適に眠りたい方は持参するようにしましょう。
家にある枕でもいいですが、空気で膨らませるエアーピローがコンパクトで持ち運びやすいのでおすすめです。以下のエアーピローがおすすめです。
◎おすすめの枕

収納時は手のひらサイズになり、携帯性がバツグンです。
椅子
椅子は必須というわけではありませんが、キャンプ時間を快適に過ごすにはあった方がいいアイテムです。
キャンプ場で食事をする際やくつろぐ際に椅子があると、快適さがかなりアップします。
悪天候で地面が濡れている場合も、椅子があれば地面に座らなくていいので安心です。包み込まれるタイプの椅子の方がリラックス感があります。
◎おすすめの椅子

耐荷重150kgでありながら椅子本体は890gと軽量。バイクに載せるのに最適です。
テーブル
テーブルも椅子と同様に、必須ではないですが、あると便利なアイテムです。
テーブルがない場合、調理や食事の際に食材を地面に置くことになるので、キャンプ場で調理や食事をする方は持参することをおすすめします。
テーブルは様々なサイズや材質のものが販売されていますが、椅子の高さに合ったテーブルを選ぶと使いやすいです。
ただ、高さのあるテーブルは収納時にかさばりやすいので、荷物をコンパクトにしたい方にはローテーブルをおすすめしています。
◎おすすめのテーブル

折りたたみ式でコンパクト。900gと軽量でありながら耐荷重30kgと非常に頑丈です。天板が滑りにくい材質になっており、調理器具などを安心して置くことができます。

折りたたみ式で超コンパクトに収納できます。700gとかなり軽量でもあります。
バーナー
キャンプでの調理に欠かせないのが火の元です。キャンプでの調理が初めてという方は、バーナーか焚き火台のいずれかがあればいいでしょう。
バーナーはクッカーというアウトドア用の鍋と一緒に使用します。
お湯を沸かすだけで食べられるカップラーメンやレトルトカレーであれば、バーナーとクッカーがあれば十分。料理にこだわりたい方は焚き火台があった方がいいかもしれません。
◎おすすめのバーナー

手頃な価格で火力も十分。折りたたんでコンパクトに収納できます。1リットルの水であれば約4分で沸かせます。
またCB缶はコンビニでも買えるので、長旅の時も現地調達することができます。
ただしCB缶は気温10度以下だと火力が落ちやすいため、寒い時期のキャンプでは寒冷地用のガスカートリッジを使用するようにしましょう。
クッカー
クッカーとは、アウトドアで調理をする際に使用する器具です。
鍋のような形状をした深型や、フライパンのような形状の浅型などいろんなタイプがあります。
単体で揃えようとすると、収納時にかさばったりコストが割高になったりするため、セット品を購入するのがおすすめです。
浅型・深型は用途によって使い分けます。パスタやスープなどの調理には深型、肉や魚を焼いたり炒めたりする調理には浅型がおすすめです。
◎おすすめのクッカー
スノーピーク(snow peak) アルミパーソナルクッカーセット SCS-020

浅めのクッカーなので、調理の際に具材を入れやすく、お皿としても使用できます。
油を引いて弱火で加熱すれば、お肉も焦げつかずに焼くことができます。アルミ製なので炊飯もしやすいです。
万能ナイフ
キャンプの際に何かと必要になる刃物類。はさみやナイフなどの機能がひとつにまとまった万能ナイフがあれば、食材の切り分けや薪割りにも大活躍します。
缶切りや栓抜き、ドライバーもついているものなら、1本あればキャンプがかなり快適になりますよ。キャンプ以外にも通常のツーリング時に持ち運んでも便利です。
ただしコンパクトで紛失しやすいため、キャンプ中はワイヤーなどで身につけておくのがいいでしょう。
◎おすすめの万能ナイフ

やや高価ですが、ビクトリノックスの万能ナイフが高機能・高品質でおすすめです。
手の中に収まるコンパクトサイズ。使用頻度の高い機能をバランスよく搭載しています。
食器セット
キャンプにあまり行かない場合は紙皿や紙コップでもいいですが、頻繁に行くという方はキャンプ用の食器があると便利です。
キャンプ用として販売されている食器は、割れにくくコンパクトに収納できるなどのメリットがあります。
セットによって食器の種類や枚数が異なりますし、クッカーとセットになっている製品もあるので、用途に合ったものを見つけましょう。
お皿代わりになるクッカーセットがあれば、食器セットはなくても問題ないかもしれません。ただし、箸などのカトラリー類をお忘れなく。
◎おすすめの食器セット

食器を組み合わせてコンパクトに収納できます。カトラリー付き。
調味料
油や塩・コショウがあれば最低限の調理は可能です。
調味料をそのまま持っていくとかさばるので、100円ショップなどで販売されている小分けのボトルや袋に移して持って行くようにしましょう。
調味料はパッキング時にクッカーや食器セットの中に入れておくと、調理の際にスムーズに取り出せるのでおすすめです。
ランタン
夜のキャンプ場では欠かせないランタン。ランタンは燃料や電源別に、以下の種類に分けることができます。
- 乾電池式
- 充電式
- ガス式
- ガソリン式
ガス式やガソリン式ランタンは、火の揺らぎが魅力ですが、テント内での使用は大変危険です。
テント内で使用するランタンは、乾電池式または充電式のLEDランタンを使用するようにしましょう。
乾電池式や充電式には、火の揺らぎを再現した「ゆらぎモード」が搭載されているランタンもありますよ。
また、ランタンはできれば2つ以上持参するのがおすすめです。
というのも、ランタンが1つしかない場合、トイレに行く時にランタンを持っていくと、テントが真っ暗になり戻ってくるのが大変になります。そのため、テント内を照らす用と移動用の2つがあると安心です。
◎おすすめのランタン
GENTOS(ジェントス) LED ランタン エクスプローラー EX-136S

乾電池式で電球色のLEDランタン。十分な明るさで温かみを感じられる光です。明るさが3段階+ゆらぎモードから選べるのも魅力です。