ツーリング先の宿泊に便利なのがライダーハウス。
バイク仲間として輪に入りやすく、料金も格安で財布にもやさしいのが最大のメリットでもあります。
もちろんキャンプのようにプライバシーはありませんが、テントを撤収する手間も必要ありません。
しかし反対に、見ず知らず不特定多数の人間が集まるので、事件も起こりやすいのがライダーハウスでもあります。
そこで、今回は実際に起こった事件と、その対策方法について詳しく解説していきますので、これからライダーハウスを利用する人はぜひご一読ください!
ライダーハウスで実際に起きた事件
それでは全国のライダーハウスで語られる、実際に起こった事件を紹介していきます。
おじさんのあれ事件
居酒屋併設のライダーハウスで、酔っぱらったおじさんがいました。嘔吐することもなく、おとなしく眠ろうとしましたが、ここで事件が起こります。
おじさんはトイレの場所を忘れてしまって、ライダーハウスの敷地内で用を足してしまったのです。
それを発見したライダーが管理人に報告。管理人が問い詰めたところ、おじさんは行為を認めました。
若者たちに怒られながら「ここ!ここにもついてる!」と靴についたおじさんのあれを掃除させられる姿は哀愁が漂ってました。
他にも、酔っぱらって部屋とトイレを間違える事例があります。ライダーハウスでは珍しくないタイプの事件なのかもしれませんね。
自ら露出事件
こちらも居酒屋併設のライダーハウスにて起こった事件です。8人ほどのグループで、そのうちの1人がとても酔っぱらってしまいました。
酔っぱらうと脱ぐ人で、女の子のライダーの前で自らを露出してしまいます。そこまででしたら事件にはならなかったでしょう、問題は翌日の朝でした。
さらに朝もアルコールが抜けていないのか、ハイテンション。丸出しのまま公道を歩いてしまいます。そこの近くには中学校もあったので、もちろん出入り禁止となりました。
帯広機動隊事件
北海道帯広市の運営するライダーハウスにて起こった事件です。
夫婦で利用していたライダーがいて、帯広で仕事を探していました。利用者で力を合わせて仕事を探し、その結果仕事を見つけることが出来ました。そして、その祝いの席で事件が起こるのです。
夫が酒乱だったのです。よっぱらってしまった夫は、妻と話しているライダーに因縁をつけはじめ、大騒動に発展しました。
その結果、機動隊まで呼ばれる事件となります。この事件がきっかけでそこのライダーハウスの連泊は「3日まで!」というルールが生まれました。
稚内マウントパンチ
最北端の街、北海道稚内のライダーハウスでの出来事です。
数人の集団が利用しており、その中心人物が問題を起こします。彼は女性に声をかけずにはいられない性格の持ち主。そこでカップルで利用している女性ライダーにちょっかいを出します。
そこで怒ったのは彼氏の方でした。そしてケンカが勃発し、もめごととなります。
そんな中、仲裁に入ったのが何とオーナーの奥様。ちょっかいを出した男に馬乗りになり、パンチを繰り出して制裁したのです。
男女関係のトラブルはどうしても起こってしまいます。
ライダーハウスで出会って、男が惚れ込んで女の人をつけ回すということもありました。
ただ、男性がスーパーカブで女性がリッターバイクでしたので「ぶっちぎってきました❤️」と何とも頼もしい解決をした女性もいました。
他にもストーカーになってしまった人もいたらしいです。
オーナーに告白される
とある地域のとある島にあるライダーハウスの出来事。
ライダーが長期でライダーハウスのヘルパーとして働いていました。
その最後の日、お世話になりましたと挨拶すると「実は好きだったんだ」とオーナーに告白され驚きます。
「・・・?」
「気が付くと、オーナーの顔が僕の股間の位置にありました・・・」
あまりに突然の出来事に、体が反応できなかったということです。
ケンボッキの離島でどうでしょう
「ホモタップ」という名前で有名な事件です。
北海道の霧多布という土地にあったライダーハウス(ユースホステルだったりキャンプ場である説もあります)では、「嶮暮帰(ケンボッキ)島に連れてってやる」というオーナーがいました。
嶮暮帰島は当時TVで放送されていた「ムツゴロウの動物王国」でおなじみのムツゴロウさんが、最初に1年間ヒグマと共に生活していたという無人島です。ですので興味のあったライダーも多かったでしょう。
ですが、声をかけられるのは美少年だけ。
そして、オーナーの船で嶮暮帰島に着くと、オーナーは自分がホモセクシャルであることを告白します。
そして「このまま俺に食われるか、取り残されるか選べ」という究極の選択を迫られるのでした。
嘘のような話ですが、北海道の古い旅人の間では有名な事件です。
実際に被害者に話を聞いたという人もいるので、事実なのは間違いありません。
急に添い寝してくるオーナー事件
すでに閉鎖しているライダーハウスでの事件です。
オーナー自らがバイク乗りであり、ツーリングしているライダーに声をかけて、最終的に自分の所に宿泊させるという人でした。
特に女性ライダーを発見すると、なんとしても宿泊させようとしていました。
泊まった女性ライダーにはマッサージと称して体を触ったり、突然寝ている女性部屋に入り込んで添い寝をしたりしていたようです。
最終的には訴えられ、ライダーハウスは閉鎖してしまいました。
人生詰んだおじさん事件
60代の男性がライダーハウスにタクシーでやってきました。
過去にバイクに乗っていたらしく、身なりもキッチリしていたので、オーナーはこんな旅の楽しみ方もあるのかな?と思っていたものの、1か月以上の長期間にわたって男性は滞在していました。
聞いてみると、男性は住んでいたアパートを追い出された無職。ケガで日雇いの仕事も出来なくなり、家賃が払えなくなってしまったとのことです。
それに気づいたオーナーが問い詰めると、土下座して「追い出さないでくれ!」と言い始めます。
結局男性はライダーハウスを追い出され、橋の下で野宿します。
11月の北海道ですので、凍死寸前になったところを救急車で運ばれました。なんとか一命はとりとめたとのことです。
ワンカップおじさん
北海道の田舎にある無料のライダーハウスでの出来事です。
プレハブがあるだけの簡素なライダーハウスですが、そこにはこまった地元住民がよくやってきました。
ワンカップを大量に持ち込み、利用しているライダーに絡んできます。無視しているとキレてくるとても困ったおじさんです。
特に女性ライダーを見つけると、絡みはエスカレートしてくるようです。幸い、向かいに交番があるので、さっと報告すれば対処できます。
朝まで飲んで周りと揉める
知らない人同士でも、すぐに仲良くなれるのがライダーハウスの良い所でもあります。
しかし宴会が盛り上がりすぎてしまうと、トラブルになることも少なくありません。
怒号が飛び交う声で起こされたと思ったら、宴会が盛り上がって朝まで飲んでいた2人でした。
きっかけは些細な事ですが、冷静な判断力を失っていました。なだめても怒りは収まらず、1時間ほど「あ?こら?タコこら?」とやりあってました。
同じような事件は数多くあり、宴会と事件の関連は根深いようです。
最初は仲良く飲んでいてもいつの間にかグーパンチで殴りあっていたり、気の良いお姉さんが若者をパシリに使ったりという事例などもたくさんあります。
ライダーハウス滞在中に事件に巻き込まれないための【予防策】
ライダーハウスで事件は突然起こってしまうので、はっきり言って予測不可能。
しかし、確実に予防はできますので、これからライダーハウスを利用しようとお考えである人は、以下のことを覚えておきましょう。
- 人生詰んだ人もいるので注意する
- 窃盗には注意する
- 夜は早めに寝る
- 他人は見かけだけでは判断しない
①人生詰んだ人もいるので注意する
身なりがキレイな人でも、実は借金だらけで人生が詰んでいる人もいます。これは少し話したぐらいでは判別不可能ですので、
などの注意が必要です。
例えば、先述の添い寝をしてくるオーナーのやり口は「このバイクのココが壊れているから、部品を取り寄せて直してあげる」とライダーに言うことから始まります。
バイクの知識が無い人だとつい信用してしまいますよね。そして部品が来るまで連泊しなければいけなくなってしまう状況を作るのです。
②窃盗には注意する
どんな人間がいるのかわからないのがライダーハウス。
そのような環境に加え、プライバシーも無いので窃盗が起こりやすい環境であることを忘れないでください。
貴重品を盗まれないようにするだけでなく、盗まれた!と騒ぎ立てる人もたまにいますが、巻き込まれないように程々の付き合いの方が良いかもしれません。
③夜は早めに寝る
ライダーハウスでの宴会はとても楽しいため、ついつい飲みすぎてしまうこともあるでしょう。
しかし仲良く飲んでいても、急に豹変して理解できない言動をする人もいます。
そうならないためには、宴会をほどほどに切り上げて早めに寝るのが一番の予防策です。
お酒で人格が変わる人なんてたくさんいますので、酔っぱらったてるなと判断した利用者には近付かないようにしましょう。
④他人は見かけだけでは判断しない
コミュニケーション能力が高く、丁寧な物腰の人が詐欺士だったということはライダーハウスでも当てはまります。他人は見かけや物腰では判断できません。
ですが、警戒しすぎはライダーハウスの楽しみを失ってしまいます。
そこでオススメなのが、嫌な事はハッキリと「嫌です!」と言えるようにしておくこと。
一期一会のライダーハウスですから、自分の意見をちゃんと持っておきましょう。
大麻を勧められたり、異性からすり寄られたり、同性から襲われたりなど、他人は見かけだけでは判断できません。
ライダーハウスで事件が起きたときの【対処方法】
どんなに注意していても、事件は起こる時には起こってしまうものです。
そこで、事件が起こってしまった場合の対処方法についてもご紹介します。
- 宿泊者全員で対処すること
- さっさと警察に届け出る
①宿泊者全員で対処すること
事例からもわかる通り、事件の首謀者が宿泊者だけとは限りません。オーナー自らが事件を起こす人物という可能性もあります。
そのような場合1人で対処できません。なるべく宿泊者全員に知らせる方が得策です。
なぜなら1人だけで何とかしようとすると、悪意のある人には勝てないから。多数の人間を巻き込むことで、事件に巻き込まれることを回避することが出来ます。
②さっさと警察に届け出る
ライダーハウスでは1泊するだけなので、あまり大ごとにしたくないという心理が働きます。
なぜなら「宿泊中我慢すれば良いだけ」だと考えるから。
警察を呼んでしまうと面倒な事情聴取がありますので、せっかくのバイク旅に水を差してしまいます。
しかし遠慮していると、取り返しのつかない事件が起こることにも繋がりますので、問題が起こったらさっさと警察に通報しましょう。その方が後々楽しい旅も続けられます。
しかも警察は意外と旅人に好意的ですので、相談すると親身になって聞いてくれます。
そのため困った酔っ払いや、セクハラする人など「ちょっと来てもらえますか?」と仲裁役をお願いすることも可能です。
まとめ
ライダーハウスで起こった事件と、その予防方法・対処方法について説明しました。
事件の原因は日常から離れた解放感、そしてアルコールの飲みすぎによるものが多いようです。
そのため「アルコールをほどほどにする」「他人を100%信用しない」といったことをすれば、事件に巻き込まれる確率を大幅に下げられます。
どうしても予測不能な事件が起こるのがライダーハウスでもありますので、このような心構えを持っておけば、意外と楽しく利用できるかもしれませんね!