ライダーハウスを利用してみたい!
でも、初めてライダーハウスに泊まる人にとって、ライダーハウスってちょっとおっかないですよね。
「ライダーハウスって一体どんなところ?」「誰でも泊まれるの?」という疑問を持っている方は、
- 安すぎて怪しい
- 情報が少なくて不安
- 利用方法が不明
などを思うのではないでしょうか?
そこで実際にライダーハウスを運営していた方の体験談をもとに、メリットや注意点・利用方法などを解説します!
利用者は必見の内容になってますので、ぜひご覧ください。
ライダーハウスとは
そもそも、ライダーハウスってなんでしょうか?
ライダーハウスが生まれたのは、バイクブームが盛んだった80年代の北海道。今では信じられないほどの数のバイクが、夏になると北海道にわたっていたんですね。
そのようなライダーの宿泊場所として、農家の納屋を好意で貸してあげたというのが始まりです。
そこから有料のライダーハウスや、市や町が運営するライダーハウスが生まれました。今ではNPO団体が運営するライダーハウスもあります。
そのため、ライダーハウスとは規定されたレギュレーションがなく、ライダーハウスごとに個性があり、ルールがあるのです。
長く運営されているライダーハウスほど、そのような個性が文化となって残っていますので、それを楽しむ気持ちで利用しましょう。
このような漠然としたくくりがライダーハウスですので、これからお話しさせていただく情報はすべてのライダーハウスに当てはまる訳ではありません。
それでも利用者は知っておいて損はしないライダーハウス情報になってますので、最後までお付き合いくださいm(_ _)m
ライダーハウスとゲストハウスの違い
ライダーハウスとよく比較されるのがゲストハウス。
宿泊先として、料金帯が近いのが比較される理由です。「~ハウス」という名前も似ていますしね。
しかし両者はまったく別のもの。たまにライダーハウスとゲストハウス両方名乗っている宿泊施設もありますが、それはごく一部です。
ライダーハウスにはライダーハウスを、ゲストハウスにはゲストハウスを名乗る理由と原因があるのです。
特にゲストハウスオーナーの中にはライダーハウスを嫌う人もいるので注意してくださいね。
ライダーハウスとゲストハウスの主な違いは、
- 許可を受けてやっているかの違い
- 利用方法の違い
- 客層の違い
となります。そして理由の1番は、何と言っても旅館業法なのです。
①大きな違い!「旅館業法」とは
第三条 旅館業を営もうとする者は、都道府県知事(保健所を設置する市又は特別区にあつては、市長又は区長。第四項を除き、以下同じ。)の許可を受けなければならない。ただし、旅館・ホテル営業又は簡易宿所営業の許可を受けた者が、当該施設において下宿営業を営もうとする場合は、この限りでない。
旅館業法:e-GOV
宿泊施設を運営しようとする人は、当該施設を建築基準法と消防法に適した施設であると証明してもらわなければいけません。
ライダーハウスもゲストハウスも、法律上は簡易宿泊施設(1つの部屋に大人数が宿泊することを想定した施設)なのですが、ライダーハウスは法律上で定められている申請をしていないところが多いです(ちゃんと申請しているライダーハウスもありますよ!)。
そこで多くのライダーハウスは「無料で利用可能」としています。
営利目的でなければ、旅館業法の適用を逃れることが出来るからです。そして、あくまで無料だけど駐車場代や飲食店の利用を前提として料金を設定しているのです。
もちろんこれは法律上限りなく黒に近いグレーゾーンになります。
例えば、宿泊にかかった費用(家賃や光熱費)を計算して、宿泊者全員で当分すればそれはセーフ。誰かに利益があってしまったらアウトになります。ただ、それを計算するのは現実的ではありませんよね。
一方ゲストハウスは、きちんと法律上定められた施設であることを各省庁に届け出をしているので大丈夫。
そのような理由から、ライダーハウスとは全く別の施設であると覚えておいてください。
そのためゲストハウスのオーナーに「ここってライダーハウスですよね?」などと言ってしまったら「うちは違う!」と怒られるかもしれませんよ。
②利用方法の違い
旅館業法には「寝具を提供すること」が宿泊の定義の1つとして定められています。
例えば、ネットカフェや24時間の健康ランドなどは、寝具を提供していないので宿泊施設ではありません。
ライダーハウスもそれにのっとり、寝具を提供していないところがほとんどです。あったとしても、コスト的に洗濯ができないところもあります。(もちろん綺麗にしているライダーハウスもありますよ!)
ゲストハウスであればシーツの洗濯はバッチリされているので、気持ちよく使うことが出来るでしょう。自分たちで洗濯している所もあれば、業者に依頼している所もあります。
そのようなコストに加え、ゲストハウスには受付などが設置されています。それも旅館業法によって定められているからです。ライダーハウスには受付が設置されていないことが多いでしょう。
ライダーハウスには受付が無く、管理人も不在な場合があるんです。施設の利用方法や案内をしてくれた人が同じ利用者だった!なんてこともあります。
そのためライダーハウス独特のルールがあるならちゃんと守りましょう!ルールを理解しないと追い出されることだってもありますので!
利用方法においては、ゲストハウスのほうがしっかりしていて使いやすいと考えておいてください。
③利用料金による客層の違い
ライダーハウスの客層は、なんといってもライダーでしょう。
場所にもよりますが、長期の旅人などが利用することが多いのです。ライダー以外にも自転車旅の人、歩き旅の人など、様々な客層にわたります。
これはゲストハウスも同じなのですが、大きな違いは利用料金によって現れます。
一般的にライダーハウスが0円~2000円ほどの利用料金に対して、ゲストハウスは1000円~というのがほとんど。あまり違いが無いように見えますが、長期の旅人にとっては大きな違いです。
特に1000円以下のライダーハウスには長期の旅人が多く溜まっています。数日の宿泊ではなく、2か月以上の滞在者もめずらしくありません。
滞在が長期になってくると(沈没といいます)数日の宿泊者とは「かもしだす空気」が違います。
なぜなら「旅」ではなく「生活」となってくるから。
長期滞在者の中には
新しい人と挨拶して知り合うことに疲れた…
という人もいますので、話しかけてもリアクションが薄い場合もあるでしょう。
ライダーハウスのメリット
ライダーハウスのメリットは、何よりもその「安さ」に注目が集まります。誰もが利用しようと思ったきっかけはそこなんじゃないでしょうか。
ですがライダーハウスを好む人は、それ以外の魅力を感じているのです。社会人になってお金の自由があっても、あえてライダーハウスを利用する人もいるほどです。
そのようなライダーハウスを利用するメリットは、
- 料金が安い
- キャンプに比べて撤収が楽
- 交流が生まれやすい
- バイクの置き場所がしっかりしている
となります。一つずつ詳しく見ていきましょう。
①料金が安い
なんといっても利用料金の安さがライダーハウスのメリット。
特に北海道に多いのですが、無料のライダーハウスというのも存在します。それらは自治体が運営するライダーハウスで、管理も比較的きっちりしていて安心です。
有料のライダーハウスでも1泊1000円以下というのが珍しくありません。
それが沈没者と呼ばれる長期滞在者が生まれる要因となっています。料金が安いので、若い男性の利用が多いのも特徴です。
②キャンプに比べて撤収が楽
ライダーハウスの利用料金に近いのが、キャンプ場でしょう。
自らテントを組み立てて自分のスペースを確保できるので、ライダーハウスよりもプライバシーが守られます。
しかしキャンプに比べると、ライダーハウスは撤収が楽。荷物さえ積んでおけばすぐに出発できるので時間を有効に使えるでしょう。
テントを撤収するには思ったよりも時間がかかってしまいます。
設置・撤収がスピーディなテントもありますが、そうでない場合はライダーハウスの撤収いらずは大きなメリットです。
③交流が生まれやすい
かつて「ゲストハウス」や「ユースホステル」、「とほ宿(ドミトリー式ゲストハウス)」では、ミーティングと称して旅人同士が交流する文化がありました。※現在ではほとんど残っていません
ライダーハウスもミーティングが残っている所はほとんどありません。輪になって自己紹介したり、歌を歌ったりすることはないでしょう。
しかし同じ旅人として知らない人と話す空気は残っています。
その理由として、ドミトリー式、もしくは雑魚寝ですのでお互いの距離が近いことが挙げられます。
ライダーハウスでは自分の空間が1畳分ぐらいしかないのはザラです。隣の人と手を伸ばせは当たるぐらいの距離しかないことも。
そんな距離ですので、自然と交流が生まれる状況にあるのです。
また、ライダーハウスでは「ライダーハウス」という狭いカテゴリーでの情報交換が行われます。
例えば「どこのライダーハウスがよかったか?」など。お互いライダーハウス利用者として、有益な情報を交換するメリットがあるんですね。
ライダー同士の交流スポットである
ライダーハウスを利用する人は、圧倒的にライダーが多いです。
よって、バイク好きが集まるので、バイクの話に花が咲くのがほとんど。しかもお酒が飲めるし、寝る場所もすぐです。
ライダーハウスはバイクの話をするのに、最高の条件がそろっています。自分の好きなバイク、これから乗ってみたいバイク、バイクで行った絶好のスポットなど、話題には事欠きません。
性別や年代を超え、バイクの事でライダー同士が交流するのにライダーハウス以上の場所ってあまりないのではないかと思います。
しかもSNSで繋がっておけばライダーハウスを離れても交流を続けることができます。
ライダー友達を多く作ることができるのもライダーハウスのメリットですね。
④バイクの置き場所がしっかりしている
ライダーハウスはバイクで訪問するのが前提の施設です。
そのため、バイク用の駐輪場がしっかりあるのがメリット。よほど街の中にあるライダーハウスでなければ、かなりの数のバイクを駐輪することが出来ます。
また、オーナーがバイク好きな人が多いので、ステップが沈まないように工夫してあったり、駐輪場に屋根があったりすることが多いです。
バイク用の工具を貸してくれるところもあり、ちょっと直したいところがある人にとってライダーハウスは絶好の場所です。
ライダーハウスのデメリット
もちろんライダーハウスには数多くのデメリットもあります。
- 汚い
- 長期宿泊者とヌシの存在
- 予約不可能な場合がある
- 酒問題
- 治安の悪さ
これらを飲み込める人でなければ利用が難しいことも。
もちろんこれからご紹介するデメリットは、すべてのライダーハウスにあてはまることではありませんので、「こんなこともある」程度に認識しておいてください。
心の準備が出来ていれば対応しやすくなりますからね!
①汚い
ライダーハウスはとても安く泊まれるだけに、清掃においてはあまり期待しない方が良いでしょう。
特に寝具などは、提供されていても使わない方が賢明。一晩中ノミに噛まれて眠れなかったというケースもあるぐらいです。
水場などは長期滞在者が乱暴に使っている場合、近づきたくないほど汚れている事もあります。
キャンプ場のように管理者が定期的に手入れしているような設備ではありません。多くの場合、普通の家庭用の水場です。トイレなども覚悟しておいた方が良いでしょう。
ゴミもきちんと分別できていればいいのですが、そうでないことがほとんどです。オーナーが常に滞在してきっちり管理できていればいいのですが、ライダーハウスだけで生計を立てることは現実問題として難しく、日中は不在になることがほとんど。
そのため長期滞在者によって清掃が行われることが多いです。そうなると、中心になって清掃を行う人がいればいいのですが、徐々におざなりになってしまうケースがほとんどです。
ゴミが散乱していくと、その上にさらにゴミが置かれてしまいます。取り返しのつかないゴミの山になってしまうライダーハウスもありますので、そこは覚悟しておきましょう。
②長期宿泊者とヌシの存在
ライダーハウスは利用料金が安く、長期宿泊者が多くいます。彼らは仕事を辞め、ライダーハウスを拠点にして旅をしている人たちもいます。
そのうち何名かは、ライダーハウスから仕事に向かっている人もいるほどです。
ライダーハウスにいる時間がオーナーよりも長いので、彼らが管理者やルールとなることもあります。新しいお客さんを案内したり、掃除や洗濯を行ったりします。
そのため、ルールに厳しい長期滞在者も存在します。彼らは「ヌシ」と呼ばれ、新規利用者の壁となって恐れられます。
- 「挨拶が無い!」と怒られた
- 「これをしてはダメだ!」と怒られた
- 存在感が異様な人がいる
ライダーハウスを初めて利用する人が遭遇する被害の多くが「ヌシ」によるもの。
彼らの言うことは絶対ですので、もしヌシに出会ってしまったらそのライダーハウスから逃げるのも大事。
③予約不可能な場合がある
ライダーハウスの中には、予約ができないところもあります。
予約をしないでどうやって利用するのか分からない人もいるのも多いと思います。
予約不可能なライダーハウスの多くは、飛び込みが前提。なるべく早い時間に訪問し、自分の寝る場所を確保するのが賢いやり方です。
そのようなライダーハウスが生まれた理由は以下のような原因があります。
- 雨が降った時に誰でも受け入れてあげたい
- 予約を無断キャンセルされたことがある
- 早めに就寝時間を設定したい
この理由について解説していきますね。
雨が降った時に誰でも受け入れてあげたい
ライダーにとって雨は大敵、とくに寒い季節になると、せっかくのツーリングが台無しになることもあるでしょう。そのような環境の中で、キャンプ場に行きテントを張るのはかなりキツイ状況です。
ライダーハウスの客層はキャンプ場と似ています。そのため、雨が降ったからライダーハウスで良いと考えるお客さんが多いのです。
多くの場合ライダーであるライダーハウスのオーナーにとっては、雨から逃げる場所として受け入れてあげたいのが心情。予約を設定しなければ、キャパシティはうやむやになります。
「予約したのにダメだと言われたけど、飛び込みで入れた」というのは利用者にとって理不尽に感じることもあるでしょう。
しかし予約しておいて床にゴロ寝させられるのもキツいはず。
特に雨が降って混雑している場合、ライダーハウスは戦時中の病院のようにごったがえしますので、せっかく予約してもキャンセルしたくなるような環境なはず。
そのような場合はクレームに発展することもあります。結果として、予約自体を不可能にしてしまうことになるのです。
予約を無断キャンセルされたことがある
ライダーハウスでは予約キャンセルが頻繁に起こります。
特にシーズンになると、とりあえず押さえておくという意味で予約が入り、直前になってキャンセルになることもしばしば。
そうなると受け入れる側にとって予約はデメリットしかありません。そこで予約自体を辞めてしまうか、前日しか予約不可能としてしまうことになるのです。
早めに就寝時間を設定したい
予約を入れるライダーの多くは、その日の予定をきちんと組むはずです。そして計画が大雑把だと、どうしても時間が押してきます。
そうなると、真夜中に予約しているライダーハウスに到着するなどが考えられます。雑魚寝が多いライダーハウスにおいて、真夜中に到着するお客さんは就寝の邪魔になってしまいます。
予約システムすらないのであれば、そのような問題は起こりません。夜遅く来たライダーには、入口近くの場所を勧めれば良いのですからね!
宴会問題
ライダーハウスの大きな問題として避けられないのが宴会問題。どうしても宴会が盛り上がってしまうのがライダーハウスですから、お酒が苦手、早く寝たい人には大きなデメリットです。
無視して早く寝ればいいのですが、設備がそこまで大きくないライダーハウスの場合、騒ぎ声が筒抜けなんてことも少なくありません。
そのためライダーハウスの利用では耳栓が必需品になるでしょう。できればちょっと値段が高くても快適に睡眠できるものを選ぶことをおすすめします。
酒癖の悪い人がいた場合、就寝時間を過ぎても騒いでいる場合もあります。
治安の悪さ
ライダーハウスではケンカや盗み、人間関係のいざこざなどが後を絶ちません。その原因はやはり距離の近さ、料金の安さが原因にあると思われます。
そのため常に警戒を怠らないようにしましょう。特に貴重品は常に身に着けておくべきです。
また、あまりにも悪そうな人がいた場合、そのライダーハウスから離れることを優先しましょう。
特に女性の場合、酒を飲んだおっさんからセクハラを受けることもあります。常識的な男性が抑えてくれるのがほとんどですが、そのようなケースも覚悟しておきましょう。
例えば、北海道の田舎にあるライダーハウスでは、地元のおっさんが酒を飲んで絡んでくる所があります。
女性ライダーには特にねちねちと話しかけてくるので、その場合は躊躇せず近くの交番に駆け込むことをおすすめします。
また、「知らない人と過ごすのはどうしてもむムリ!」という人であれば、準備さえしっかしておけば野宿という選択もあります。
野宿する時に注意することや必要なものについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、よければ参考にしてみてください↓
ライダーハウスを利用する時の注意点
ここでは、各デメリットを踏まえた注意点を説明します。
- ライダーハウスの情報はライダーハウスで仕入れる
- ヌシや沈没者はあきらめる
- 合わないと思ったら逃げるべき
- 団体での利用は考え直すべき
ライダーハウスの情報はライダーハウスで仕入れる
利用したいライダーハウスがあるなら、なるべく情報を集めましょう。SNSなどでリアルな写真や情報が流れていることが多いので、それらを参考にします。
ですが、ライダーハウスの情報で一番生きた情報をくれるのはライダーハウス利用者。利用したいライダーハウスがどんなところなのかを質問してみるのも良いかもしれません。
使ったことがある人、そこのライダーハウスの噂などが聞けるはずです。具体的な利用方法や注意人物など、生きた情報は何よりも大切です。
ヌシや沈没者はあきらめる
ライダーハウスの中心には、ヌシや沈没者と呼ばれる長期滞在者がいます。彼らはオーナーよりも精通していて、オーナーよりもライダーを管理していることがあります。
彼らの存在はライダーハウスでは避けられません。クセの強い人物であることが多く、合わないと思ったら距離を取りましょう。
頑張ってコミュニケーションを取る必要もありません。ライダーハウスにおいて、普通のお客さんと彼らは混じり合わないものです。
なぜなら、彼らは旅人でありながら生活をしているから。生活と旅は本来異なるものですが、それを両方やっているので話が合わないでしょう。
例えば、おすすめの観光スポット情報などを、長く滞在している彼らから聞くとします。高い確率で「え、ぜんぜんわからない」となるでしょう。その理由は、彼らは生活をしているからです。
合わないと思ったら逃げるべき
独特すぎる文化を持ったライダーハウスほどコアな人気があるのも事実。ほとんど一見さんお断り的なライダーハウスも存在します。
そんなところでは、お金を払っているのにひどい目に会わされることもしばしば。どうしても合わないと思ったら逃げる!これ大事です。
そのためには、夜遅くなる前に逃げ道を確認しておくこと。近くのキャンプ可能な場所、人目につかない静かなスペース、コンビニや交番などをチェックしておきましょう。
団体での利用は考え直すべき
ライダーハウスは個人での利用が多く、5名以上の団体で利用するのが難しくなることがあります。それはキャパシティの問題より、空気感、清潔感が問題になるからです。
個人のライダー同士の交流が盛んなライダーハウスでは、5名様の団体はどうしても浮いてしまいます。そして、清潔感に不満がある人がどうしても生まれてしまうでしょう。
「安いからここでいいか」とライダーハウスに団体で到着しても、このような理由で満足感は低くなります。団体で動くのであれば、キャンプ場や旅館などをおすすめします。
ライダーハウスを利用する時に持って行くといいもの
ライダーハウスの利用を前提にすれば、荷物を軽くすることができます。それでも最低限持って行った方が良いものは以下の3点となります。
耳栓
耳栓はライダーハウスのマストアイテム。ドミトリー式の宿泊施設なら標準で準備してくれるところもあります。
しかしライダーハウスは自己責任の場所。誰よりも早く寝て起きれればいいですが、かならずしも上手くいくとは限りません。
いびき、寝言、歯ぎしりは避けられないと覚悟しましょう。その対抗策として、耳栓は必須アイテムです。
寝袋
寝具があるライダーハウスでも寝袋は携帯しておきましょう。やはり清潔ではないシーツ、毛布であることが多く、熟睡できるとは限りません。
睡眠は翌日のツーリングに大きく影響します。コンパクトになる寝袋を持っていけば、お守りとしても意味があります。
ヘッドライト
きちんとした宿泊施設ではない場合、夜は真っ暗になることもありますのでトイレに行くことすら難しくなることも。
そのような場合に備えてヘッドライトは必需品です。特にスマホの充電ができていない時など、小さなヘッドライトは備えておきましょう。
ライダーハウスの宿泊料金の相場
ライダーハウスの宿泊費用は無料〜2000円が相場です。しかし無料となっていても条件が付くことがあります。
有名なライダーハウスでは、「2000円以上のお土産を購入すれば無料」などがあります。
ほかにも
- 食事を頼むことで無料
- 駐車場代を払うと無料
- 農作業を手伝うと無料
というところもあります。
多くの場合、良心的な料金設定になっているのが特徴です。
ライダーハウスについて気になる疑問
ここからは、ライダーハウスについてよくある質問と答えを紹介します。
- 予約は前日でも大丈夫?
-
はい、大丈夫です
前日でなければ予約できないところもあります。ただしハイシーズンになると、前日の早い時間から予約を入れなければ難しいところもあります。
- 予約なしのところに確実に泊まるのは厳しい?
-
予約なしのところに確実に泊まるにはコツがあるんです
- 電話してまだ空きがあることを確認する
- なるべく早い時間に到着する
予約なしのライダーハウスではキャバシティが決まっていないこともあります。なぜなら廊下で寝てもいいという人もいるから。
しかしこの2ステップを使えば、ほぼ確実に泊まることができるでしょう。
ただし5名などの団体の場合は難しい場合がほとんど。キャンプ場やライダーハウス以外の利用を検討したほうが賢明ですよ。
- 寝具はどうしてもなくてはダメ?
-
寝具なしでも利用可能な場合がほとんどです
ライダーハウスの性質上、飛び込みのお客さん用に寝具がこっそりおいてある場合がほとんどだからです。
また、旅館業法の規制があるので、寝具なしでもなぜかオーナー用の寝具が置いてあったりします。
- 大体何時ごろに着けばいいの?
-
オープン時間が設定されていないライダーハウスの場合、早ければ早いほどいいでしょう
遅くなりそうなら電話を入れておくのもおすすめです。
- 何時ごろ出て行けばいいの?
-
ライダーハウスの場合、出ていく時間は曖昧です
きちんと清掃している所は10時までに出発が定められていることがあります。そうでない場合は、何時まで滞在してもかまいません。
ライダーハウスの探し方
ネットが広まる前までは、ライダーハウスはツーリング雑誌に掲載されている情報が頼りでした。
現在ではネットで検索するのが一番。全国のライダーハウス口コミ情報サイト「ハチノス」などのサイトでは、かなり生の情報が乗っているのでおすすめです。
また、グーグルマップで「ライダーハウス」と検索するのも良いですが、ライダーハウスは閉鎖してしまっても情報が残っていることがあります。
完全に信用してしまうと、たどり着いても廃屋があるだけという状況になってしまうこともあるのです。
そこでおすすめなのが、ライダーハウスでライダーハウスを探すことです。
次に行ってみるエリアのライダーハウスについて、ライダーハウスで話すことはとても有益な情報をえることができるでしょう。
まとめ
オーナーによって独特の雰囲気と文化・ルールがあるのがライダーハウスです。ここにさらに利用者によって「当たり外れ」が生まれてきます。
そのためここに書いてあることは、あくまでライダーハウスの一面にすぎません。「ライダーハウスあるある」とも言えますね。
リアルなライダーハウスを知るためには、実際に利用するしかありません。決して快適ではないかもしれませんが、強烈な思い出になることでしょう。