- グロムのエンジンオイルの選び方
- グロムにのおすすめのエンジンオイル
定期的に交換をしなければいけないエンジンオイル。グロムの場合、3000kmに1回の頻度で交換しなければいけませんが、
そもそもどのオイルを選べば良いの?
純正オイル以外も使ってみたい
そう考える人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、グロムに適したエンジンオイルの選び方や、おすすめのエンジンオイルをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
エンジンオイルの役割
「エンジンオイルはどんな役割があるか」と聞かれると、まず思いつくのが潤滑材としての役割ではないでしょうか。
しかしそれ以外にも、エンジンオイルの役割は様々あります。
エンジンオイルの種類
エンジンオイルは、
- 鉱物油
- 部分合成油
- 100%化学合成油
この3つの種類に分類され、そこに添加剤が加えられ様々な特性を持つようになります。
鉱物油
古くから使われてきたオイルです。性能面では部分合成油や100%化学合成油に劣りますが、コストパフォーマンスに優れているため、多くの汎用エンジンに使われています。
クラシックバイクによってはエンジンのガスケットやゴム部品が化学合成油や、それに入っている添加剤に耐えられず、液漏れを起こしてしまうことがあります。そういった場面で、あえて鉱物油が使われることがあります。
部分合成油
鉱物油に化学合成油をブレンドしたオイルです。揮発性が高くて低温域の始動性に難がある鉱物油の弱点をカバーするように作られています。
ちなみにグロムの純正エンジンオイルも部分合成油が使われています。
100%化学合成油
高度な技術によって原油を精製して作られるオイルです。不純物がほとんど混ざっていないため、どのオイルよりも長持ちしますし、耐熱性も優れています。
ただし、製造過程がかなり多く、高度な技術も必要であるため値段はかなり高めです。
【目的別】グロムのエンジンオイルの選び方
エンジンオイルを選ぶ時は、
- 街乗り重視
- コスパ重視
- パフォーマンス重視
など、バイクをどのように使いたいかを決めると良いかもしれません。
例えば、頻繁にバイクに乗る人であれば、エンジンが長持ちするように、保護性能が高いオイルを選ぶと良いですし、峠やサーキットを気持ち良く走りたいという方であれば、パフォーマンス重視のオイルを選ぶと良いでしょう。
目的別におすすめのオイルもご紹介しておきます。
エンジンが温まりきらない状態で走り出すことも多いため、低温域からしっかり保護してくれる低粘度のオイル(0W-〇〇)を選ぶと良いでしょう。
スピードハートのリバーレは、長年レースで培った技術を元に開発したエンジンオイルですが、グロムのような小型バイクのエンジンにも適しています。低温域が0Wですので、冬場の走り出しでもしっかりとエンジンを守ってくれるでしょう。
グロムの純正エンジンオイル
グロムの純正オイルに指定されているのは、Honda純正ウルトラG1と呼ばれるオイルです。
省燃費・コストパフォーマンスに優れたオイルで、ホンダの4ストローク小型バイクに使用されている最もスタンダードなエンジンオイルです。
※一応メーカー希望小売価格は2,090円(1L)となっていますが、一般市場では1,300〜1,700円ほどで販売されています。
グロムのオイル使用量は0.9Lですので、1L缶を1本買ってしまえば事足ります。
グロムのおすすめエンジンオイル【Honda純正ウルトラシリーズ】
ここからは、グロムにおすすめのエンジンオイルをご紹介していきます。
まずはHonda純正ウルトラシリーズをご紹介していきます。
実はHonda純正ウルトラシリーズは、全部で6種類あります。
- G1・・・燃費・コストパフォーマンス重視
- G2・・・メカニカルノイズ低減効果あり
- G3・・・ギヤの入りやクラッチの切れ向上効果あり
- G4・・・エンジンレスポンス・パワー重視
- S9・・・エンジンのメカニカルノイズ低減効果あり※スクーター向け
- E1・・・コストパフォーマンス重視※スクーター向け
それぞれの特徴を見ていきましょう。
※この内のS9とE1はスクーター用のエンジンオイルとなるため、今回は除外します。
G1 | G2 | G3 | G4 | |
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引用元:ホンダ公式サイト | 引用元:ホンダ公式サイト | 引用元:ホンダ公式サイト | 引用元:ホンダ公式サイト | |
特徴 | 省燃費・コストパフォーマンス重視 | シフトショック・メカニカルノイズ緩和重視 | ギヤの入り・クラッチの切れ重視 | エンジンレスポンス・パワー重視 |
種類 | 部分合成油 | 部分合成油 | 100%化学合成油 | 100%化学合成油 |
グレード | 5W-30 MA SL | 10W-40 MA SL | 10W-30 MA SL | 0W-30 MA SL |
おすすめ度 | 通勤/通学/寒冷地 渋滞路/猛暑 ロングツーリング サーキット | 通勤/通学/寒冷地 渋滞路/猛暑 ロングツーリング サーキット | 通勤/通学/寒冷地 渋滞路/猛暑 ロングツーリング サーキット | 通勤/通学/寒冷地 渋滞路/猛暑 ロングツーリング サーキット |
メーカー希望小売価格(1L) | 2,090円 | 2,530円 | 3,300円 | 4,400円 |
Amazon価格(2024年11月時点) | 1,364円 Amazonで買う | 1,988円 Amazonで買う | 2,283円 Amazonで買う | 2,200円 Amazonで買う |
グロムのおすすめエンジンオイル【社外メーカー】
ここからは、Honda純正ウルトラシリーズ以外のおすすめオイルをご紹介していきます。
- エルフ Moto 4 PRO TECH (プロテック)5W-40
- カストロール POWER1 10W-40
- スピードハート リバーレ 0W-30
- モチュール 5100 10W-40
- モチュール 300V 5W-40
- モリバイク 2輪用エンジンオイル 10W-40
エルフ Moto 4 PRO TECH (プロテック)5W-40
優れたエンジン保護性能を持ったエンジンオイルです。
高温酸化安定性とせん断安定性が優れるように添加剤が調合されており、エンジンとミッション両方をしっかり保護します。
流動性も非常に優れているため、急にアクセルONをしてもレスポンス良く吹け上がります。
クラッチディスクの摩耗も抑制するように作られていますので、とにかく駆動系を大事にしたいという方におすすめです。
特徴 | 優れたエンジン保護性能 |
種類 | 100%化学合成油 |
グレード | 5W-40 MA2 SN |
Amazon価格 | 2,202円 ※2024年11月時点 |
カストロール POWER1 10W-40
低回転〜高回転まで幅広い領域で力強く性能を発揮するようにしてくれるエンジンオイルです。
また、エンジンの振動も抑えるように設計されているため、ツーリングや2人乗りをする方にもおすすめです。
特徴 | 低回転から高回転まで幅広くカバー |
種類 | 部分合成油 |
グレード | 10W-40 MA |
Amazon価格 | 1,473円 ※2024年11月時点 |
スピードハート リバーレ 0W-30
レースで培ったノウハウを元に開発されたエンジンオイルです。
コンプレックス・エステルオイルを採用し耐熱性・潤滑性・清浄性などの基本性能を極限まで高めているため、街乗りからサーキット走行まで幅広く対応します。
価格は決して安くはありませんが、ミニバイクレース業界の間でも有名なメーカーの製品ですので、選んでおけば間違いのない製品だと言えるでしょう。
特徴 | 街乗りからサーキットまで幅広く対応 |
種類 | 100%化学合成油 |
グレード | 0W-30 SN |
Amazon価格 | 4,785円 ※2024年11月時点 |
モチュール 5100 10W-40
エステルを配合したコストパフォーマンス重視のエンジンオイルです。
部分合成油を使用し、モチュールのオイルの中では比較的リーズナブルな価格設定となっていますが、国内外問わず様々なバイクのエンジンに対応できるように、高い保護性能を持っています。
特徴 | 高品質でリーズナブル |
種類 | 部分合成油 |
グレード | 10W-40 MA2 SN |
Amazon価格 | 2,395円 ※2024年11月時点 |
モチュール 300V 5W-40
モチュールを代表するレーシングスペックのエンジンオイルです。
最高品質のエステル系ベースオイルに独自開発の添加剤を加えることで、通常のエンジンオイルを使用するよりも出力やトルクが向上するようになっています。
レーシングスペックのエンジンオイルは低粘度域が10Wから始まることが多いですが、本製品は5Wと、省排気量のバイクにも対応できるようになっています。
スポーツ走行を楽しみたいとお考えの方は、ぜひ一度お試しください。
特徴 | 最高品質のレーシングスペックオイル |
種類 | 100%化学合成油 |
グレード | 5W-40 MA2 SN |
Amazon価格 | 3,290円 ※2024年11月時点 |
モリバイク 2輪用エンジンオイル 10W-40
自動車用エンジンオイルメーカーで有名なルート産業が、そのノウハウをもとに製造した2輪用オイル。
100%化学合成油を使用した高品質オイルが2,000円代と、かなりリーズナブルな価格となっています。
10W-40と、低温時の粘度はやや硬めですが、グロムに入れても問題がなく、むしろしっかりエンジンを保護してくれるため、メカニカルノイズが低減されます。
コストパフォーマンスに優れているので、個人的には1番おすすめです。
特徴 | 2,000円で買える100%化学合成オイル |
種類 | 100%化学合成油 |
グレード | 5W-40 MA SA |
Amazon価格 | 2,002円 ※2024年11月時点 |
まとめ
グロムにおすすめのエンジンオイルをご紹介しました。
グロムはエンジンの排気量も小さいため、つい「オイルは純正を入れておけば良いのでは?」と思うかもしれません。
しかし小排気量のバイクこそ、エンジンオイルの違いによる差がはっきりと現れます。
今回ご紹介したエンジンオイルは、Honda純正のものも含めて高品質なものばかりです。
あえてオイル交換のタイミングで、様々なエンジンオイルを入れてみて、その違いを確かめてみるのも良いかもしれません。
また、当サイトでは、グロムについての情報も随時発信しています↓こちらも合わせてご覧いただければ幸いです。