- グロムや純正ミラーが見え辛いと感じている人
- 125ccクラスのバイクに後方確認がしやすいミラーを付けたいと考えている人
コンパクトでコストパフォーマンスに優れたグロムは、モンキーやダックスと並ぶ、ホンダを代表する原付2種のバイクです。
しかし、実際にグロムに乗っている方の声を聞いてみると、「ミラーが小さく、後方確認がし辛い」という意見が目立っていました。
作者も実際に2024年モデルのグロムを購入しましたが、やっぱり皆さんが言うように、ミラーを使っての後方確認はし辛く、合流時は若干不安に感じていました。
そこでミラーの後方確認が少しでもしやすくなるように、いくつかの方法を試してみました。
本記事では試した方法や製品をご紹介していきます。
グロムにお乗りの方はもちろん、125ccクラスのバイクでミラーの見え辛さに悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてください。
YouTube動画でもご紹介しています↓
グロム(JC92)に装着されている純正ミラーのサイズ
まずはグロムの純正ミラーのサイズを確認してみましょう。
ざっくりですが、グロムの純正ミラーの全長は28cm程度。125ccクラスのバイクのミラーサイズとしては決して小さくはないと思います。
ただ、スポーツタイプのバイクの中にはミラーには横長の長方形や外側に鋭角になっているタイプもあります。
そう考えると、グロムの純正ミラーは円形であるため、横方向の視界確保は少し苦手かもしれません。
車体デザインとのマッチング性も考えると、もう少し鋭角でも良い気がします。
実際に乗ってみると、やはり自分の肩の部分がすぐに見えてしまいます。
逆に外側に向けると、今度は真後ろに来た車が把握しづらい印象。合流時や、信号待ちの時に後ろが見えないのは、地味にストレスが溜まります。
グロムのミラーで後方確認がしづらい問題を解決する方法
ちょい乗り程度ならさほど気にしないミラーの見づらい問題。流石にロングツーリングの時は疲労具合にも関わるのでなんとかしたい。
そこで考えたのが、以下の4つの方法です。
実際に行ってみてどう感じたのかや、どういう人に向いているかなどを合わせてご紹介していきます。
1.ミラーが車体に垂直になるような角度に調整する
「お金をかけずになんとかできないものか」と考えたのがこの方法。
そもそも純正ミラーの取り付け角度がハンドルバーに並行になるようになっているため、このせいで角度が狭められているのではと感じました。
ミラー間の距離を測ってみると、約60cm。
そこでハンドルバーを車体と垂直(90°)になるように調整。
ミラー間の距離が約62cmと、2cm程広くなりました。
この状態でテスト走行をしてみるものの、「気持ち広くなったかな」と感じる程度でした。
この方法はどうしてもお金をかけたくない人や、純正のデザインを維持したいと考えている人向けの対策ですね。
2.ミラーホルダー(ブラケット)を装着する
続いて行ったのが、ミラー本体の取り付け位置を外側にずらすミラーホルダーの取り付けです。
これを使えば片側40mm、左右合わせて80mmほど外側に寄せることができます。
また、ブラケットにはネジ穴も切られているため、取り付け自体も簡単です。
ただし、ボルトをしっかり締め付けなければ、振動でボルトが緩んできたり、ミラーが風で押されて徐々に内側に向いてきたりします。
最悪走行中に脱落してしまうこともあるため、取り付けは十分注意しましょう。
実際に走行してみると、思っているよりも効果を感じました。
今までは真後ろを確認するのにわざわざ大きく顔をずらす必要がありましたが、取り付け後は顔をずらす必要自体がなくなりました。
ただ、スピードを出した時に振動が気になります。アルミ素材のブラケットが間に入る分、エンジンや風の影響を受けやすくなってしまったように思います。
段差が多い路面を走ると、ミラー自体が小刻みに震えて視界がぼやける印象もありました。
また、高くなった分ミラーが視界に入ってきやすくなっています。これを見やすいと思うか、煩わしいと思うか意見が分かれるかもしれません。
気になる見栄えの方ですが、35mm高くなった分、若干背高になったかなという印象です。
1,600円ほどで手に入るため、コスパが優れた対策と言えますが、純粋に格好良さを求めている方からするとピンと来るカスタムではないかもしれません。
そんな方におすすめなのが、次の対策です。
3.ヘキサゴンミラーに変える
外側に鋭角になっているため、横方向の視界が広く確保されるようになっています。
実際に取り付けると、広さは65cmほどと、純正ミラーよりも若干広め。
そしてなによりも格好良い。純正ミラーよりも車体のデザインにマッチしています。
実際に走行してみると、鋭角に飛び出した分かなり見やすいです。
また、円形ミラーと比べて風を受け流しやすいのか、若干風切り音も少なく感じました。
ちなみに今回取り付けたのはKEMIMOTOから販売されている反応ミラーです。
値段は3,800円程度ですが、この価格で見やすさ+格好良さが手に入るので、かなりお得だと思います。
4.ハンドルバーミラーを付ける
そして最後にご紹介するのが、ハンドルバーミラーを付ける方法。
デザインの好みは好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。
クラシカルな雰囲気が出ていて、個人的には好みです。
実際に取り付けて乗ってみると、今までのバータイプのミラーの様に、走行中に視界の中に入り混んでくることがありませんでした。開放感が感じられるのも大きなメリットです。
ただし、ハンドルバーから延長してミラーが伸びている分、横方向の圧迫感はあります。もちろん全幅も延長されるため、すり抜けや狭い路地の走行若干気を遣います。
価格は5,000円程と、今までの対策の中で最も高めです。
それと、グロムのハンドルバーボルトはM6サイズが使われていますが、本製品はM8が入っています。取り付けるには別途ホームセンターなどでワッシャーやボルトを買う必要があり、装着にもひと手間かかりますので、ご注意ください。
まとめ
グロムのミラーが見づらい問題を解決するための方法をご紹介しました。
純正ミラーは決して小さくないものの、横方向の角度が狭く、後方確認がしづらい設計となっています。
もちろん今回の様にミラーの角度を調整するだけでも若干の効果はありますが、劇的に変えるとなると、やはりミラー自体を変えるか、ブラケットを装着するかの2択となります。
また、今回ご紹介した製品は汎用パーツですので、グロム以外のバイクへの装着も可能です。
グロムにお乗りの方はもちろん、バイクに乗っている方で、ミラーの見づらい問題を抱えている方の参考になれば幸いです。