バイクは私たちにとって大切なパートナーであり、きっとこの記事を読んでくれている方もバイクを大事にしていると思います。
でも、そんなことお構い無しに発生する危険性がある「バイクの盗難」。
もし大切にしていた愛車が突然と姿を消してしまったら、激しい動揺とショックが襲ってくるでしょう。
そこで、大切な愛車を守るために
- バイクの盗難の現状
- 盗難されやすいバイクのご紹介
- バイク盗難の手口と対策
をご紹介しますので、ぜひご参考にし、愛車を守るために活用してください!
バイクを窃盗するとどんな罪になるの?
バイクの窃盗は当然犯罪で、刑法235条に定められ、10年以下の懲役か罰金50万円に処せられます。
窃盗をする者にとっては捕まるわけにはいかないため、入念に下見を行い事前にしっかり準備を行います。
年間4万台以上バイクが盗まれている
日本自動車工業会、警察庁によると、平成26年のバイクの盗難認知件数は4万3720件でした。
これは、約10年前の平成17年度の盗難認知件数が10万4155件だったことを考えるとかなり減少傾向ではあるものの、元々バイクの盗難件数が非常に多いため、現在も依然として多い状況でしょう。
平成26年度の新車販売数が41万6723台ということを踏まえると、生産台数と比べて約1割のバイクが盗難の被害にあっている異常事態でもあります。
盗難の返還率は極めて低い
平成26年度の警察庁資料によると全国でのバイク盗難の被害快復率は43.3%です。この数字だけを見ると盗まれたバイクは意外と戻ってくるとも考えられます。
ただ、この理由は国内で何らかの形で流通した際に盗難車だと発覚したか、どこかが傷んで乗り捨てたのではないかとも考えられます。
また、地域によってかなりばらつきがあり、一部の地域では8割近くのバイクが持ち主のもとに戻っていますが、1割程度の地域もあるようです。
盗難されやすい地域
バイクの盗難認知件数のランキング上位5位は以下の通りです(2009年警察庁調べ)
1位 大阪府・12510台
2位 福岡県・7421台
3位 東京都、神奈川県・6548台
4位 兵庫県・6483台
5位 埼玉県・5633台
バイクの盗難は年々減少傾向にあり、身近にバイクの盗難の前例がないと危機感が感じにくいと思いますが、全国的に1日に141台ものバイクが盗まれている事実がある以上、警戒しなければいけません。
盗難されやすいバイクは?
バイクの盗難は、手当たり次第に盗むのではなく、高く売れる車両をターゲットとします。
主に盗まれやすいバイクは次の車両でしょう。
- スーパースポーツ
- 人気の絶版車などの旧車
- スクーター
スーパースポーツ
引用元:https://www.honda.co.jp/CBR600RR/photo/
最新技術が盛り込まれたスーパースポーツは海外で日本の相場の2〜3倍で取引されることもあるため、狙い目にされやすく、盗まれやすい傾向となっています。
人気の絶版車などの旧車
引用元:https://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1008498/091500913/
過去に人気があった絶版車もプレミアム価格がついて取引される可能性が高いため、特に狙い目とも言えます。
スクーター
引用元:http://www.bikebros.co.jp/catalog/1/130_21/
盗難の定番とも言えるスクーターはですが、特にZX、Z4などの車両がよく狙われます。
スクーターはエンジンなどの部品単体でも高く売れるため、自分が持っているものが古くてボロボロだからと言ってセキュリティをおろそかにしていると狙われる可能性があるため注意しましょう。
バイク盗難犯人の種類
バイクの窃盗犯も少年の犯罪からプロ集団まで実に様々であるため、以下の3種類に分けてご説明します。
・少年犯罪系
・チンピラ系
・プロ窃盗団系
少年犯罪系
少年が若気の至りによって盗んだり、不良少年が窃盗団に指示されて犯罪に手を染めるケースもあります。
チンピラ系
様々な工具や機械を装備してバイクを盗みます。たとえ盗難防止ロックも工具や機械によって簡単に破壊して盗んでしまいます。
プロ窃盗団系
たくさんのセキュリティをいくつも付けていても、狙ったバイクは必ず盗むプロの窃盗犯です。
防犯用品をしっかり装備していても盗まれるのは、トラックで一旦バイクごと乗せて持ち去ることもできるからと考えられます。
念入りな下見をしているバイクの盗難の手口
バイク盗難の手口は念入りな下見から始まります。
人通りの有無、セキュリティーの状態や持ち主の管理状態を細かくチェックしています。
万が一オーナーや近所の人と鉢合わせても、それらしい理由をつけてその場をかいくぐることに慣れていたり、あえてバイクに振動を与えてアラームを鳴らす嫌がらせでオーナーの行動パターンを分析した上での犯行もよくあります。
買取のチラシが貼っている時は特に注意
ある日突然バイクに買取のチラシが貼ってある時は特に気をつけてください。
一見買取の勧誘チラシですが、これは窃盗団のマーキングかもしれません。
仕組みは、窃盗団が目当てのバイクにチラシを貼り、何日かしてもまだ貼っている場合は持ち主はあまりバイクを見ていないと判断され、夜中に盗みに来るというケースがあります。
そのため、もしチラシを発見した場合はすぐに剥がし保管場所を変えるようにしましょう。
プロの窃盗犯が使用する道具とは
プロのバイクの窃盗団は盗む道具や機材の専用のものを使用しているため、最も警戒しなくてはいけません。
そこで、プロが使用している道具をご紹介します。
ユニック付きトラック
高級なビックバイクをガチガチにロックしていても安心できません。
なぜならどんなに重量級なバイクでもユニックで直接釣り上げてしまうことができるからです。
特にクレーンのブームを伸ばせば戸建ての庭や移動させないとバイクが出せないような場所でも空から引き上げることができるため、天井が低い車庫などに保管するのも一つの手でしょう。
ボルトカッター(ボルトクリッパ)
チェーンロックなどを破壊する道具です。特に大きな1050mmのサイズのものは直径10mmの金属チェーンまで切断可能であるため、ボルトカッターで切断不可能なワイヤーロックは存在しないとも言えます。
油圧鉄筋カッター
主にマンションの建築などのコンクリート鉄筋を切断する用途で使われるもので、発生油圧の大きさによって違うものの、高いものはかなりの太い金属を切断することができるでしょう。
しかも上記のクリッパより能力が高く、小型で軽量です。
バイクの盗難が行われる時間帯
バイクの盗難は行われやすい時間帯があります。
それは、雨の降る冬の日曜の0時〜4時(日曜未明〜早朝にかけて)と言われています。
その理由は、
- 雨が降っている→足音や、作業音を消してくれる
- 冬→日が昇るのが遅いため、犯行終了後、逃げる時も周りが暗いままであるため、見つかりにくい
- 日曜→月曜日から仕事の人が多いため、最も人通りが少ない
- 0〜4時→最も人通りが少なくなる時間帯
例えば他の犯罪を見てもこの法則は十分に当てはまるでしょう。
この真理を逆に参考にして対策を施すこともできます。
音を立てずに静かに犯行の作業をしたい→音を立てないと作業できない状況を作る
犯行の様子を見られたくない→防犯カメラ等で監視していることをアピールする
防犯対策をする上で大切なのは、この真理の逆を突くと考えることが重要です。
バイク盗難の対策
バイクの盗難対策は
- バイクを目に付けられないようにする
- セキュリティグッズを付けて盗難に時間が掛かるようにする
ことが重要です!以下で詳しくご紹介します!
バイクの気配を隠す
バイクである以上どこかに保管しておかないといけません。しかし何もなくただ置いているだけでは「ここにバイクがありますよ」と言っているもの。
そのため、軒先にバイクを長く置くということは極力避け、用事が済んだら早々と片付けるようにしましょう。
また、団地の場合などの場合は外側を黒いバイクカバーで覆ったり車種が特定できないように隠すことをおすすめします。
バイクを地面に固定する
チェーンロックを使用する場合は、前輪だけにかけるのはやめましょう。
盗難する時はバイクごと台車に乗せて持っていかれる可能性もあるため、チェーンロックは破壊しても取れない鉄の柵や柱などに固定しましょう。
もし固定できるものがない場合は他の駐輪場のバイクと繋げてしまうのも一つの手でしょう。
バイク専用駐輪場・コンテナボックスと契約し、バイクを別の場所に移す
長期間同じところにバイクを置いていると窃盗団から目を付けられる可能性があるため、定期的に24時間監視のガレージやコンテナに預けておくという方法もあります。
もし近くにそのような施設がない場合は家族や友人の家で預かってもらうなど、場所を変えたりして決まったところに置いていない風に見せかけることも重要です。
自宅の敷地やマンションの防犯カメラ付きバイク置き場で鍵のかかるところなら、工夫次第でセキュリティを強化することができますが、置き場が軒下しかないところもあるでしょう。
その場合は月極めのバイクガレージやコンテナボックスなどの駐車スペースを借りましょう。バイクを隠せるのはもちろん、予備パーツの保管などにも役立ちます。
盗難防止グッズをつけ、引き出すのに時間をかける
バイクの盗難対策はこれをつけていれば必ず大丈夫というものは存在しません。
例えば簡単に用意できるU字ロックはボルトクリッパなどの工具によって簡単に壊すことができます。
しかし、防犯グッズも複数使っていることで盗み出すまでに時間がかかるようにすることで盗難を諦めさせるという効果があります。
そのため、複数の盗難グッズ組み合わせて使うといいでしょう。
バイクが盗まれた時に備え、盗難保険に加入しておく
バイクの盗難対策についてお伝えしましたが、100%安全なセキュリティは存在しません。
バイクは盗まれてしまうと無傷で戻ってくることはほとんどないと思っておいた方がいいでしょう。
また幾つものロックを付け厳重に警戒するのも重要ですが、気軽に乗れるのが売りのバイクであるにも関わらず、毎回乗るときに全部のセキュリティを解除するのはとても面倒でもあります。
そんなときは、最後の対策としてバイクの盗難保険に入ることをおすすめします。
盗難保険は万が一バイクが盗まれてしまっても、同等のバイクが購入できるほどの保険金が受け取れる損害保険です。
もちろん一番は盗まれないということが一番ですが、どれだけ対策をしても絶対に大丈夫という保証はないため、万が一の保険を掛けることも対策の一つと言えるでしょう。
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