日本のバイクの盗難認知台数は年間約1万台前後。1日に換算すると約25台程盗まれている計算になります。
どんなにしっかりと対策をしていても、プロの窃盗団に目を付けられてしまえば、簡単に盗まれてしまうのが現状。
盗難対策をしているのとしていないのでは、盗まれる確率が圧倒的に違います。
しかし、いざ防犯対策を行おうと考えても、どれが正解なのかがわからないとお思いの方も多いのではないでしょうか。
ネットで調べていると、多くの盗難防止グッズが紹介されていますが、数が多すぎるため、結局どれを選べばいいのかわからないとお考えの方も多いと思います。
そこで本記事は、バイクの盗難防止グッズの選び方や、種類ごとにおすすめの盗難防止グッズをご紹介していきます。
愛車の盗難防止対策にぜひお役立てください。
バイクが盗難される確率
まずはバイクの盗難件数を見てみましょう。
盗難件数 | 検挙数 | 検挙率 | |
---|---|---|---|
2023年 | 9,946件 | 1,717件 | 17.8% |
2022年 | 7,913件 | 1,458件 | 18.4% |
2021年 | 7,569件 | 1,289件 | 17.0% |
2020年 | 9,018件 | 1,489件 | 16.5% |
2019年 | 11,255件 | 2,422件 | 21.5% |
2018年 | 15,292件 | 2,652件 | 17.3% |
引用元:警視庁犯罪統計資料
上記の通り、年間で約1万台程の盗難被害があり、検挙率もほぼ20%以下と、非常に低い数値となっています。(自動車の検挙率は約50%)
一度でもバイクが盗まれてしまうと、戻ってくることはほとんどないと思っておいた方が良いでしょう。
そして、バイクの保有台数と先ほどの盗難件数から、バイクが盗難される確率を算出すると、次の通りとなります。
保有台数 | 盗難件数 | 盗難率 | |
---|---|---|---|
2022年 | 1,031万台 | 7,913件 | 0.076% |
2021年 | 1,029万台 | 7,569件 | 0.073% |
2020年 | 1,035万台 | 9,018件 | 0.085 |
2019年 | 1,054万台 | 11,255件 | 0.1% |
2018年 | 1,073万台 | 15,292件 | 0.14% |
盗難率だけを見てみると、0.07〜0.14%とかなり低く見えるかもしれません。しかし実際には、年間約1万台近く盗まれている計算になります。
バイクが盗まれやすい場所
引用元:令和4年版東京の犯罪
こちらは東京都のデータとなります。
2022年に起きたバイクの盗難被害のうち、最も多い場所が自宅の敷地内で、全体の約60%を占めています。
そしてバイク窃盗の65.5%が無施錠によるものとなっています。
バイクの盗難対策は複数の盗難防止グッズを組み合わせる
先ほどのデータの通り、バイクは住宅の駐車場に保管していても、安心できないということになります。
では、少しでもバイクの盗難被害を減らすにはどうするかと考えると、複数の盗難防止グッズを組み合わせて、盗みにくくすることにたどり着きます。
バイクの窃盗犯が最も嫌がるのは、盗むのに時間がかかること。時間がかかればかかるほど見つかるリスクが高まります。
そのため、できれば信頼できる盗難防止グッズを2つ以上使い、少しでも時間稼ぎをするように努めましょう。
おすすめの盗難防止グッズメーカー
ネットやお店でバイクの盗難防止グッズを探してみると、沢山のメーカーから販売されていることがわかると思います。
しかし、中にはすぐに壊れてしまったり、簡単に破壊できたりと、信頼できないものが売られていることも少なくありません。
本サイトがおすすめする盗難防止グッズの販売メーカーは、以下の7つがあります。
- キタコ(KITACO)
- デイトナ(DAYTONA)
- クリプトナイト(KRYPTONITE)
- ミスターロックマン(MR.LOCKMAN)
- ゼナ(XENA)
- アブス(ABUS)
- とるなロック
順に特徴をご紹介していきますので、盗難防止グッズ選びの参考にお役立てください。
①キタコ(KITACO)
ミニバイクのチューニングパーツを中心に数多くのオリジナルパーツを販売するキタコ。バイク用品のラインナップも数多く取り揃えており、盗難防止グッズも豊富に扱っています。
また、部品の盗難を防ぐ「ニューボディガード」は有名で、パーツメーカーならではのノウハウを生かした製品も沢山あります。
②デイトナ(DAYTONA)
デイトナはバイク用品やパーツを多く販売している有名ブランドとなります。
1番有名なのがデイトナオリジナルの「ストロンガーロック™︎」で、こちらはU字ロックとワイヤーロックがあり、セットになっているものも選べます。
③クリプトナイト(KRYPTONITE)
50年以上の歴史のあるアメリカ発祥のセキュリティ用品メーカー。幾度となく行われてきた破壊試験を経て開発された製品の信頼性は抜群です。
特にチェーンロックは見た目もかなりごつい仕様で、視覚的な盗難抑止効果も高めとなっています。
国内ブランドの製品と比べるとお値段は少々高めとなっていますが、大型バイクに乗る方であれば、ぜひ検討していただきたいブランドです。
④ミスターロックマン(MR.LOCKMAN)
日本のオートバイ用品メーカーREITが展開するブランドで、自動車・バイク・自転車など、多種に及ぶ「車」のセキュリティグッズを販売しています。
手軽に持ち運べる軽量なものから信頼できる強固なロックまで幅広く販売していますので、沢山の種類の中からご自身のバイクに適したものをじっくり決めたいという方におすすめです。
⑤ゼナ(XENA)
イギリス発祥のメーカーで、ハーレーなどの高級バイクにも対応した高品質のセキュリティ用品の展開が特徴です。
中でも有名なのが赤外線によって管理されている「ディスクロックアラーム」。異常があるとかなりの大音量で警報音が鳴り響くため、防犯対策としても効果は抜群です。
⑥アブス(ABUS)
一般家庭や企業のオフィスといったホームセキュリティの対策品も手がけるメーカーです。
創業100年以上一貫してセキュリティ用品を販売しているメーカーですので、信頼性も文句無し。「世界最強のセキュリティ」とも言われています。
⑦とるなロック
バイク・自転車の総合防犯用品ブランドのとるなロックは、高品質でありながらコストパフォーマンスに優れた製品が多いのが特徴です。
定番のU字ロックはもちろん、オリジナルの「極太スチールジョイント」は有名で、中型バイク以上の大きなバイクもしっかり守ってくれます。
バイクの盗難防止グッズの選び方
冒頭でバイクの盗難対策は2つ以上の盗難防止グッズを使うと言いましたが、そもそもどのような盗難防止グッズを選べば良いのかわからないとお思いの方もいると思います。
盗難防止グッズの選び方は、
- 信頼性・・・簡単に解除されないかどうか
- コスト・・・予算内に収められるかどうか
- 利便性・・・施錠・解錠が面倒ではないか
このバランスを考えて選ぶ必要があります。
まず重視したいのが「①信頼性」です。バイクの盗難を防止するものである以上、簡単に壊されてしまったら意味がありません。
残念ながら100%壊されないロックは存在しませんが、それに近いものを選ぶことで、盗まれる確率をかなり下げることができるでしょう。
次に重視したいのが「②コスト」です。いくら信頼性が高いロックがあるとはいえ、値段が高すぎると手が届きません。
信頼性=値段ではあるものの、ご自身の予算も考慮し、ベストなコストパフォーマンスのものを選びましょう。
そして無視できないのが「③利便性」です。正直なところ普段からバイクに乗る人であれば、ロックの施錠・解錠の作業は煩わしいものです。
そのため、頻繁にバイクに乗る方は、できれば簡単に施錠・解錠ができるものを選ぶようにしましょう。
バイクの盗難防止グッズの種類とおすすめの商品
バイクの盗難防止グッズは、以下の7種類に分けられます。
- チェーンロック
- U字ロック
- 地球ロック
- ディスクロック
- ブレーキロック
- GPS発信機・ドライブレコーダー
- アラーム・イモビライザー
それぞれの特徴や、おすすめの商品もご紹介していきます。ご参考下さい。
チェーンロック
バイクを含む二輪車の中で最もポピュラーな盗難対策グッズ。文字通りチェーン式であるため、ある程度形状に合わせて変化させることができます。
ただし、使用している素材が値段やメーカーによって異なるため、購入時は強度や太さを確認する必要があります。
弱い素材が使われていたり、細すぎたりすれば、ホームセンターで販売されているカッターなどで簡単に破断できてしまいます。
また、反対に太すぎると重くて持ち運びが辛いため、軽さや使い勝手の良さも含めて検討する必要があります。
目安として太さ10mm以上のものを選ぶようにしましょう。
U字ロック
ホイールのスポーク部分に取り付けるタイプです。ホイールが回転しても物理的に外れないようになっているため、強度が高い特徴があります。
ただし、バイクのホイール以外に取り付けることができないため、バイクを持ち上げれば簡単に盗むことができます。
車重が重い大型車には効果的ですが、スクーターなどの原付バイクに装着する分には心許ないかもしれません。
できれば、ほかの盗難防止グッズと併用して使うようにしましょう。
地球ロック
「地球ロック」とは、道や駐車場など地面に固定されているものに繋げておく方法を言います。
基本的にはチェーンロックを使って支柱や冊、標識などに固定しますので、ある程度長めのものが必要になります。
ビジュアル的にも防犯効果は高めですが、チェーンロックの説明同様に、強度が不十分なものだと簡単に切られてしまいます。
やはり購入時は長さと強度を確認するようにしましょう。
ディスクロック
ディスクブレーキの穴を使って取り付けるタイプの盗難防止グッズ。
そのまま走るとローターがブレーキキャリパーに引っかかり、ホイールの回転が止まるようになっています。
ホイールをロックするタイプのU字ロックと同様の効果が見込めますが、ディスクロックの方が、よりコンパクトですので、持ち運びにも便利。
また、中にはアラームが付いているタイプもあります。
犯人が気付かずにバイクを動かすと警報音が鳴る仕組みで、二重の防犯効果があります。
ブレーキロック
ブレーキレバーを物理的に握った状態で固定しておくタイプの盗難防止グッズ。
U字ロックやディスクロックだと、誤ってバイクを発進してしまうと、部品を傷付けてしまいますが、ブレーキロックはその心配がありません。
ほかのロックと比べると取り付けが若干面倒ですが、バイクを傷付けたくないと思っている方にはおすすめです。
GPS発信機・ドライブレコーダー
GPS発信機が付いていれば、バイクが盗まれてもその行き先を知ることができるため、早期発見が可能です。
また、カウルの裏などにドライブレコーダーを取り付け、常時録画をしていれば、犯人を突き止めることができるかもしれません。
車用と比べてバイク用のGPSやドライブレコーダーはさほど種類が多くはありませんが、小型で優れたものも販売されています。
アラーム
駐車中のバイクに不審な衝撃が加わると警報音を発する盗難防止グッズです。
直接的にバイクが移動できないようにするものではありませんが、人気の多いところで使用すれば、かなり効果があります。
こちらもできればチェーンロックなど物理的に盗難を防止するグッズとの併用をおすすめします。
バイクの部品の盗難防止グッズ
バイクの盗難対策は、マフラーやステップ、ハンドルなどといった部品のことも考えなければいけません。
最近はヤフオクやメリカリの普及に伴い、バイクの部品はそれなりの金額で取引されるようになってきました。
カスタムパーツの盗難対策はもちろん、純正部品もスペアパーツとしての需要があるため、しっかりと対策をしておく必要があります。
おすすめはボルトが専用工具でないと回せない「盗難予防ボルト」です。
ボルトの交換は手間がかかりますが、1度交換してしまえばほぼ永久的に部品の盗難対策ができます。
ナンバープレートのボルトを変えれば、ナンバー盗難対策にもなります。
バイクのヘルメットの盗難防止グッズ
バイクを駐車して離れる際、きちんとヘルメットホルダーを使う方が多いと思います。
しかし、バイクの車種によってはヘルメットホルダーの使い勝手が悪いために、ミラーやハンドルにかけっぱなしにするという方もいるのではないでしょうか。
ただ、実はヘルメットの盗難も少なくありません。「Arai」や「SHOEI」など有名メーカーのヘルメットは高値で取引されるため、盗まれやすくなっています。
そこでヘルメット用のロックも用意しておくことをおすすめします。
こちらはダイヤル式のロックですので、鍵が増える必要もありません。
また、ハンドルに固定するタイプで、スライドするだけですぐにヘルメットをロックすることができます。
最後にバイクが盗まれてしまった後のことも考えておく
ここまで沢山バイクの盗難防止グッズをご紹介してきましたが、最後にもう一声必要な対策があります。
それは、バイクが盗まれてしまった後の対策です。
愛車が盗まれてしまうことなんてあまり考えたくはありませんが、100%のセキュリティが存在しない以上、盗まれてしまった後のことも考えておくべきだと思います。
そして最後の防犯対策が、盗難保険に加入することになります。
バイクの盗難保険は、バイクの販売店や自動車の保険会社などが展開していますが、中でも最もおすすめなのが、バイクの保険に特化したサービスを展開しているZuttoRide Clubの盗難保険です。
ずっとライドクラブの盗難保険は、バイクの車体盗難に対する保険はもちろん、部品の盗難や、かぎ穴のいたずらに対しても補償してくれるプランも用意されています。
また、全27種類のプランから選ぶことができるため、ご自身のバイクの見合った保険料を無駄なく支払うことができるのも魅力です。
参考までに、各排気量別の保険料をご紹介しておきます。
購入価格 | 年間支払額 | 月々の支払額 | 1日あたりの支払額 | |
---|---|---|---|---|
50cc(ホンダ クロスカブ) | 30万800円 | 15,900円 | 1,325円 | 約43円 |
125cc(ホンダ グロム) | 39万500円 | 15,900円 | 1,325円 | 約43円 |
250cc(ヤマハ YZF-R25) | 69万800円 | 25,400円 | 2,116円 | 約69円 |
400cc(ホンダ 400X) | 85万8,000円 | 31,600円 | 2,633円 | 約86円 |
600cc(カワサキ ZX-6R) | 156万2,000円 | 51,500円 | 4,291円 | 約141円 |
1000cc(ヤマハ YZF-R1) | 236万5,000円 | 75,600円 | 6,300円 | 約207円 |
※購入価格を全て補償してもらう場合で計算しています。
例えば250cc・70万円クラスのバイクなら、年間の保険料は25,400円、1日約69円の支払い額となります。
さらに月々の支払い金額を抑えたいのであれば、あえて補償上限を下げてプランを選びなおすと、さらに支払い金額が下がります。
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