車には当たり前のように標準装備されているABS。実は最近、バイクにも普及が進んでいるのはご存知でしょうか?
しかも2018年10月以降販売される新車には必ず装着しなければいけないのです。
そうなると、私たちにとってABSという機構は身近な安全技術であるとも言えるでしょう。
でも実際のところ、
- そもそもABSって一体どんな機構なの?
- バイクにABSが付いてると本当に安全なの?
- 自分のバイクには付いていないんだけどイイの?
- ABSってレースでも使わないといけないの?
などの疑問も浮かぶのではないでしょうか?。
そこで今回は、
- バイクのABSの仕組み
- 装着していることによるメリットやデメリット
- 後付けができるのかどうか
- サーキットではどのようになっているのか
- 各メーカーのABSについて
といった内容をご紹介していきますので、この機会にバイクのABSについて勉強してみましょう!
- バイクのABSとは?
- バイクに付いているABSの仕組み
- ABSを構成する主要な部品
- バイクのABSは2018年から販売される新車での装着が義務化された
- 51cc以上125cc以下のバイクに装着しなければいけないCBSとは?
- 最近のバイクはリアブレーキにもABSが付いている
- すべてのバイクにABSが付けば深刻な事故の4分の1が防止できる効果がある
- バイクにABSが付いていると感じる4つのメリット
- バイクにABSがついていると感じる4つのデメリット
- バイクレースではABSをあまり使っていない
- バイクにABSがついているかどうかは外から見ればわかる
- バイクにABSは後付けすることはできない
- 故障に繋がるためバイクのABSをキャンセルするのはNG
- 大手バイクメーカーのABS
- 実際にABSが作動しているところの映像
- まとめ:バイクのABSはレースではいらないかもしれないが街乗りでは必要!
バイクのABSとは?
まずはABSとはどのようなものなのかについてご紹介します。
ABSとは、正式名が「アンチロックブレーキシステム」と呼ばれ、ブレーキをかけた時にタイヤがロックのを防いでくれる機構のことを言います。
また、タイヤがロックすることなく減速ができるため、フルブレーキ中でもハンドル操作ができるようになります。
↓こちらの動画では実際にABSが作動しているところが紹介されています。
映像でもわかるように、ブレーキをかけた時にタイヤがロックすると、タイヤが地面を捉えなくなるため、簡単にスリップしてしまいます。
これが低速走行だと立て直せるかもしれませんが、もしコーナリング中にタイヤがロックすると、グリップを失った途端コーナーの外側に向かってバイクが倒れ始めます。
さらにスピードが乗っていると直線を走っていても簡単にバランスを崩してしまうでしょう。
前後のタイヤがロックすると、
- フロントタイヤ・・・倒れるように転倒する
- リアタイヤ・・・ハイサイドという危険な転倒をする可能性が高くなる
という危険が出てきます。
もちろんブレーキをかける時にタイヤをロックしないようにすれば良いのですが、慌てて急ブレーキをかけたり、パニックブレーキをした時に、ついブレーキをかけすぎてタイヤをロックしてしまう可能性も少なくはありません。
そんな時にABSがあると、安全にブレーキをかけることができるのです。
↓バイクの転倒についてはこちらでも詳しく紹介しています
バイクに付いているABSの仕組み
ここでABSの仕組みを簡単に説明します。
ABSは、基本的にディスクブレーキに装着されていることが多いため、ここではディスクブレーキで話を進めていきます。
ブレーキは、回転するブレーキローターをブレーキパッドで挟み込んで生じる摩擦力によって減速を行います。
また、ブレーキの強弱はライダーの力加減によって自由に変えることができます。
ブレーキをかけて適切に減速させるには、タイヤがしっかり地面にグリップしていなければいけません。
しかし雨の日や寒い日だとタイヤのグリップが低下してしまいますので、ライダーがブレーキをかけすぎると、簡単にタイヤがロックしてスリップします。
ABSは、タイヤがロックしていると検知したら意図的にブレーキの油圧を解除し、タイヤがグリップするように調整してくれるのです。
もう少し詳しく説明すると、ブレーキを意図的にかけたり緩めたりをかなり早いスピード(1/1000秒単位とも言われています)で連続的に行うといったことをコンピュータ制御で行っています。
そのためABSが作動している時は多少ゴツゴツと突き上げるようなフィーリングを感じることもあります。しかし最近のABSは、作動中でもほとんど違和感を感じないほど性能が向上してきているのも事実です。
ABSを構成する主要な部品
ABSには、「ブレーキの力を制御する装置(モジュレーター)」と「タイヤがロックしているかどうか調べるセンサー(パルスセンサー)」が必要となります。
- ホイール部分・・・タイヤの回転を検知するセンサー(パルスセンサー)
- ブレーキ部分・・・ブレーキの油圧を抜く装置(モジュレーター)
これらはバイクの頭脳であるECUによって制御されます。
ちなみのこの機構は、フロントブレーキとリアブレーキ両方が同じような構成となっています。
バイクのABSは2018年から販売される新車での装着が義務化された
バイクのABSは、万が一の転倒を防いでくれるため、安全装置として高い評価を受けています。
そのため2015年には「道路運送車両の保安基準」等を改正し、バイクの制御装置に対して「先進制動システムの装備を義務付ける」とされました。
具体的には、以下のようになっています。
- 125cc以上・・・一定の技術的用件に適合したABSを必ず取り付けなければいけない
- 51cc〜125ccまで・・・一定の技術的用件に適合したABSかCBSを取り付けなければいけない
※50cc以下のバイクやオフロード・エンデューロ・トライアル競技用車両は除く
そして、この改正が適用されたのが2018年10月1日〜ですので、現在では新車で販売されるほぼ全てのバイクにはABSかCBSが装着されていなければならないことになるのです。
51cc以上125cc以下のバイクに装着しなければいけないCBSとは?
先ほどご説明したように「排気量51cc〜125ccまでのバイクにはABSかCBSを取り付けなければいけない」とされましたが、そもそもCBSとはどのようなものなのか気になると思います。
CBSとは、「前後輪連動ブレーキシステム」とも呼ばれ、前後一方のブレーキをかけた時、もう片方のブレーキが補助的に作動するようにしてくれる機構のことを言います。
さらにCBSは2種類に分けられます。
- デュアルコンバインドブレーキ・・・どちらか一方をかけるともう片方も作動する
- コンビブレーキ・・・リアをかけるとフロントも作動する
デュアルコンバインドブレーキは、右のブレーキレバー(フロント)を握ると、リアブレーキも一緒にかかるようにしてくれます。
そのためライダーが慌ててフロントブレーキだけを握ったとしても、リアブレーキも補助的に作動していますので、安定して止まることができるのです。
この機構は、ホンダのVFR800などの大型バイクにも採用されています。
反対に、リアブレーキをかけた時にフロントブレーキも補助的に作動させるのがコンビブレーキとなります。
左手でリアブレーキを操作するスクーターなどに採用されることが多いようです。
一見するとCBSがあれば片方のブレーキさえ握っていれば良いと思うかもしれません。
しかし補助的に作動するブレーキは、あくまで先にかけたブレーキの補助をするための効き具合しかありませんので、ライダーがブレーキを握った方が確実に大きな制動力が得られます。
そのため減速する時は、今まで通り両方のブレーキを使うように心がけましょう。
最近のバイクはリアブレーキにもABSが付いている
バイクのABSは一般的にフロントブレーキに装着されていましたが、最近ではリアブレーキにも採用されることが増えてきました。
これは、ABSが登場した当時は性能があまり良くなかったため、ロックしやすいリアブレーキに採用すると、かえって制動距離が長くなり、逆効果になると判断されたからでもあるからです。
また、ABSを装着していると、装着していないバイクと比べて価格が数万円〜十数万円ほど高くなるため、少しでもコストを抑えるためにリアブレーキには採用されていなかったのです。
しかし最近のABSは性能が向上し、装着の義務化にともない製造コストも抑えられてきたため、少しずつリアブレーキに採用されるバイクも増えてきました。
すべてのバイクにABSが付けば深刻な事故の4分の1が防止できる効果がある
ABSの義務化が始まったとはいえ、街中を走っているバイクを見てみると、ABSを搭載しているバイクはまだまだ少ないでしょう。
もし全てのバイクにABSが装着されると、どのような効果があるのでしょうか?
ABSシステム開発のリーディングカンパニーであるボッシュ社によると
仮に全てのバイクにABSが装着されると、深刻な状態になる重大な事故の4分の1を削減することができる
と言われています。
やはり予期せぬトラブルの時はパニックブレーキをしてしまいがちですので、転倒や事故に繋がることが多いそうです。
ABSがブレーキロックを防ぐことで、ライダーが最後まで危機回避に専念できるのは大きなメリットですね。
バイクにABSが付いていると感じる4つのメリット
ABSの仕組みなどをご紹介しましたが、ここで改めてメリットとデメリットについてご紹介します。
まずはABSのメリットから見ていきましょう。
- とっさの時の転倒事故を防ぐことができる
- 安定して制動させることができる
- ハンドル操作に集中できる
- 保険によっては割引を受けることもできる
①とっさの時の転倒事故を防ぐことができる
もしフロントタイヤがロックしてしまうと、簡単に転倒してしまいます。
しかしABSが搭載しているバイクは、タイヤのロックを防いでくれるため、とっさの時に慌ててブレーキを握っても転倒しにくいのです。
万が一の時にパニックになっても、ABSが助けてくれるのはかなり心強いですね。
②安定して制動させることができる
ABSが搭載されているバイクだと、ブレーキを最大限に作動させようと思えば、単純に目一杯ブレーキを握れば良いだけです。
しかもどのような路面状況でも大丈夫ですので、水たまりや砂利道でも安定して止まる事ができるでしょう。
③ハンドル操作に集中できる
もしABSを搭載していないバイクでフルブレーキをすると、ブレーキレバーを握ることに必死になりすぎるあまり、ほかのことに集中できません。
しかしABSが搭載されていれば、ブレーキを目一杯握ったままでもホイールが回転し続けるため、その分ハンドル操作に専念できます。
そのため緊急回避が必要な場面で、間一髪障害物を避けられるかもしれません。
④保険によっては割引を受けることもできる
ABSが装着されているバイクだと、保険料が安くなる可能性もあります。
自動車保険では「ABS割引」というものを聞いたことがあるかもしれませんが、実はバイクにも「ABS割引」が適応される保険があるのです。
例えば三井ダイレクト損保のバイク保険は、対象のバイクにABSがついている場合、対人賠償・対物賠償・人身傷害・搭乗者傷害及び自損事故担保特約が5%割引となるのです。
バイクにABSがついていると感じる4つのデメリット
では次に、ABSのデメリットについても見ていきましょう。
- 制動距離が長くなる
- 値段が高くなる
- ABSが故障すれば修理代も高くなる
- バイクの重量が重くなる
制動距離が長くなる
これまでご説明したように、ABSはバイクのブレーキを一旦緩めてホイールがロックしないようにする装置ですので、ABS無しのバイクと比べると制動距離が長くなってしまいます。
現代の技術ではかなり改善されてとも言えますが、やはりライダーが自分で入力した方がしっかり止まれるということですね。
値段が高くなる
ABSはセンサーとモジュレーター、ABSユニットなどが必要ですので、どうしてもその分値段が高くなってしまいます。
金額で言うと、数万円〜十数万円単位で変わってくることもあるようです。
そのため今までABSが付いていないバイクしか買ったことがない人からすると、割高に感じることもあると思います。
しかし前述したように、2018年からABSの義務化が始まりましたので、この先ABSの値段はどんどん下がってくるとも考えられます。
ABSが故障すれば修理代も高くなる
ABSの値段が高いということは、ABSが故障すれば交換部品の値段も高くなることが考えられます。
また、ABSはコンピュータ制御されており、複雑な構造をしています。そのため一度故障すると原因を探るのに一苦労したり、部品を取り外すのが困難だったりと、多くの工数がかかるのです。
工数がかかると、その分工賃も必要となるため、さらに高額な修理費が必要になるでしょう。
バイクの重量が重くなる
ABSが付いていると、その分車重が重くなります。
もちろんバイクにもよりますが、ものによっては10kgほど増してしまうこともあるようです。
車であれば10kg増でもほとんど影響がないように思うかもしれませんが、バイクで10kgと考えると、相当運動性能が変わってきます。また、取り回しも重くなりますのも厄介なところです。
バイクレースではABSをあまり使っていない
ここまで街乗りバイク中心に話を進めてきました。ではバイクレースの世界では、ABSをどのように扱っているのでしょうか?
MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)の競技規則によると、以下のように記載されています。
車両公認時にABSが装着された車両の場合、ABS用のECU交換、取り外しとABS 関連モジュレーター・ユニットの搭載位置変更、取り外しおよびホース類の変更 は許可される。
ABS機能が排除された場合でも、ABS仕様のマスターシリンダーおよびブレーキ キャリパーの改造は禁止される。
ST600用公認車両にABS仕様とノーマル(ABS未装備) 仕様が設定されている場 合は、ABS仕様からノーマル仕様への変更も許可されるが、マスターシリンダー とブレーキキャリパーはセットでノーマル仕様を使用しなければならない。
ベース車両(購入時の状態)がABS付きである場合、そのままABSが付いている状態でレースに参戦できるということですね。
また、ECUやモジュレーターの交換も認められています。さらにABSが必要ないと判断したら取り外しても問題ないようです。
デメリットでもご紹介しましたが、ABSが付いているバイクは、ABSが付いていないバイクと比べてフルブレーキした時の制動距離が長くなってしまいます。
そのため、より短い距離で減速したいレースやサーキット走行では、ABSがないバイクの方が有利なんですよね。
ただし雨の走行など、スリップしやすい状況であれば、ABS付きのバイクの方が転倒のリスクを減らせるため、反対に有利な場合もあります。
スプリントレースならともかく、耐久レースでは安定して制動させられるABS付きのバイクの方が良いという考え方もできますね。
バイクにABSがついているかどうかは外から見ればわかる
ABSが付いているバイクかどうかをどのように見分けるかというと、ホイールを見てみましょう。
すると、ホイールにパルスセンサーという部品がが付いているかどうかで判断することができます。
パルスセンサーとは、ホイールの回転数を検知する部品のことで、上の写真のようにシルバーで溝がたくさん掘ってある部品と、信号を読み取る「車輪速度センサー」が付いています。
そのためブレーキキャリパー付近にコードが伸びた部品が付いており、丸い銀色の部品が付いているとABS付きのバイクと判断することができます。
バイクにABSは後付けすることはできない
自分のバイクにABSがついていない場合、現段階でABSを後付けする事はできません。
なぜなら、ABS機構はセンサーとコンピュータによって複雑な制御がされているため、既存のバイクにABS機能を追加するのは高度な専門知識が必要だからです。
しかもABSの機能は、メーカーによって開発の仕方も違い、その制御方法はブラックボックス化されていると言って良いほど謎に包まれています。
そのため開発者レベルの知識がある人でなければ、後付けでABSを入れ込む事はできないのです。
ただし、ABS自体は安全上の評価が高まって普及させようという働きがありますので、この先後付けのABSが販売される可能性もゼロではありません。
故障に繋がるためバイクのABSをキャンセルするのはNG
ABSは電気的な信号で作動していますので、実はヒューズを抜いたりセンサーの配線を抜いたりすれば簡単に解除できるのです。
過去には、あまりにもABSのできが悪くてキャンセルして走る人もたくさんいたんだとか…
しかしABSはECUを介入して接続されているため、接続を解除すればECUが間違って「故障」と判断してしまう可能性があります。
そのため走行中にブレーキをかけるとエンジンが切れてしまうこともあるのです。
それに、最近のバイクのABSはどんどん性能も向上しているため、わざわざABSを解除する意味はないとも考えられます。
大手バイクメーカーのABS
バイクのABS開発は、少しでも安全に止まれるよう、各メーカーが日進月歩で開発を進めています。
そのためメーカーによって独自の進化を遂げていると言っても過言ではありません。
そこで、国内2大メーカーでもあるホンダとヤマハが開発したABSについて詳しく見て行きましょう。
【ホンダ】電子制御式コンバインドABS
ホンダは、CBSとABSを1つのシステムにした「電子制御式コンバインドABS」と呼ばれるABSを開発しました。
これは前後のブレーキバランスをコンピュータによって制御し、ブレーキ時にバイク姿勢が急激に前下がりにならないように制御します。
また、最近のバイクは走行シチュエーションに合わせてエンジンフィーリングが選択できるようになっています。
そしてそれに合わせて最適なブレーキフィーリングに変更できるようになっているのです。
この電子制御式コンバインドABSは、ゴールドウイングなどといった「乗り心地重視」のバイクに採用されることが多いようです。
【ヤマハ】リニア制御ABSシステム
ヤマハが開発した「リニア制御ABSシステム」は、基本的な動作は今まで説明した基本的なABSの機構と変わりませんが、油圧調整機能が無段階に変更できます。
そのため車輪のロック状況によって最適なロック状況を作り出すことができますので、ABS作動中でも非常に滑らかなフィーリングとなっているようです。
実際にABSが作動しているところの映像
最後に実際にABSが作動している映像をご紹介します。
↓白バイ隊員によるABSのデモ走行の映像は、見ているとちょっとハラハラしますね。
↓こちらの映像はABS付きでジャックナイフやストッピーができるのか?という企画
映像のバイクはZ900RSというカワサキのバイク。おそらくカワサキのABSはブレーキ入力の大きさと、前後のホイールの回転数が違うと作動するようになっているようです。
↓こちらはホンダの電子制御式コンバインドABSのでも走行となっています
まとめ:バイクのABSはレースではいらないかもしれないが街乗りでは必要!
バイクのABSについて詳しくご紹介しました。ABSのメリット・デメリットをもう一度おさらいしてみると、
- とっさの時の転倒事故を防ぐことができる
- 安定して制動させることができる
- ハンドル操作に集中できる
- 保険によっては割引を受けることもできる
- 制動距離が長くなる
- 値段が高くなる
- ABSが故障すれば修理代も高くなる
- バイクの重量が重くなる
となります。
こうして見るとABSはメリットばかりではなく、デメリットも多く存在するようにも思います。
ABSは万が一の時に役立つ機構とも言えますので、目に見えた効果を感じることが少ない機構とも考えられます。
しかもレース現場では、まだまだ煩わしい機構として取り外されてしまうことがほとんど。
しかしその万が一の時に、少しでもバイクをコントロールしやすいようにしてくれるのも事実ですので、バイク初心者にこそ必要なものとも考えられます。
さらにABSは、これから標準装備される機構でもあるため、各メーカーの開発もどんどん加速して行きます。そうなるといずれデメリットは無くなっていくことでしょう。
バイクの最新電子制御システムは、ABS以外にもさまざまなものがありますので、下記の記事も参考にしてみてください。
↓クイックシフター:クラッチを切らなくてもシフトアップできる
↓トラコン:加速時のホイールスピンを制御してくれる
↓オートブリッパー:シフトダウン時のブリッピングを自動でやってくれる機構
↓スリッパークラッチ:シフトダウンをした時のショックを和らげてくれる
↓CBS:一方のブレーキをかけた時にもう一方のブレーキも作動させる