何年も乗り続けていると、必ず行わなければいけないのがバッテリー交換。
バモスは登場から年式が経過しているものがほとんどですので、バッテリー交換は避けて通れないメンテナンスです。
ここでは、バモスのバッテリー交換方法や注意点について詳しく解説しています。自分でバッテリー交換をする人は、ぜひ参考にしてみてください。
バモスのバッテリーのサイズ
バモスのバッテリーのサイズは、44B19Lとなります。
ちなみにバッテリーの表記は次の通りとなります。
- 40・・・バッテリーの性能(数字が大きいと高性能)
- B・・・バッテリー端側面のサイズ(幅129mm×高さ203mm)
- 19・・・バッテリー長側面のサイズ(190mm)
- L・・・+端子の位置(Lだと左側
※先頭の数字はバッテリーの性能を表すもので、こちらは小さくても問題ありません。(28・38・40もありますが、問題なく装着できます)
バモスのバッテリーの交換費用
バモスのバッテリーの交換にかかる費用は、バッテリー本体価格+作業工賃となります。
バッテリー本体の値段は5,000円〜10,000円ほどが相場となっています。
また、作業工賃は、オートバックスなどの大手カー用品店であればワンコイン(税込550円)で行ってもらえるようですが、修理業者によっては3,000円〜10,000円ほど必要なところもあるようです。
バモスのバッテリー交換に必要な工具
バモスのバッテリー交換に必要な工具は、以下の通りとなります。
- メガネレンチ(10mm)
- ディープソケット(10mm)
- ラチェットレンチ
- マイナス(プラス)ドライバー
- エクステンションバー
それ以外にも、軍手やウエス、パーツクリーナーも用意しておくと良いかもしれません。
特に古いバモスはボンネット内部がかなり汚れていますので、軍手を着用して作業することをおすすめします。
バモスのバッテリー交換手順
今回交換用に用意したバッテリーは、オートバックスで購入しました。
ネットで格安バッテリーを購入することも検討しましたが、ネットだと当たり外れが多いので、保証も付いている店頭販売しているバッテリーを購入しました。
バッテリー交換の手順は次の通りです。
- バッテリーの位置を確認する
- ウォッシャータンクの固定クリップを外す
- ウォッシャータンク下のコネクタを取り外す
- バッテリーの端子を外す
- バッテリーのステーを取り外す
- 新しいバッテリーに乗せ替える
- ステーとバッテリー端子を取り付ける
①バッテリーの位置を確認する
まずはバッテリーの位置を確認しましょう。
バモスのバッテリーは、フロントのウォッシャータンク下にあります。
フロントのボンネットオープナーは、運転席の足元右にあります。
バッテリーはボンネットを開けてすぐに交換できる位置にあるのではなく、写真にあるウォッシャータンクを丸々取り外す必要がありますので、他の車よりもひと手間かかります。
※ちなみにスズキのエブリィワゴンは、リア側にバッテリー収納位置が確保されていたり、スバルのサンバーは助手席の下にあったりと、メーカーによって大きく異なります。
②ウォッシャータンクの固定クリップを外す
ウォッシャータンクは黒色の固定クリップ1本で止められていますので、マイナスドライバーで浮き上がらせて取り外します。
写真で見ると、右上にマイナスドライバーの先端を刺せるところがありますので、そこからクリップの真ん中部分だけ浮き上がらせてクリップ全体を外します。
年式によってはセンター部分がプラスネジのビス式になっているものもあります。
ここで注意点があります。
固定クリップはプラスチック製のため、年式が古いものだと劣化が進んでいて、マイナスドライバーを刺した時に折れてしまうこともあります。
そうなってしまったら、ラジオペンチを使って無理やり引き抜きます。
最悪クリップが使い物にならなくなったら、結束バンドで固定しましょう。
③ウォッシャータンク下のコネクタを取り外す
クリップを取り外しても、まだ本体が固定されているのに気付くと思いますが、本体を上にスライドさせると、簡単に持ち上げられます。
裏側に車体との引っ掛かり面があり、これがギチギチにはまっていると取り外しに苦労するかもしれません。
その場合は両手でタンク本体をしっかり持ち、左右に揺らしながら少しづつ引き上げていきましょう。
タンクを上に持ち上げると、下側にウォッシャーポンプのカプラーがついていますので、こちらも取り外していきます。
カプラーは爪を内側に入れ込んで引き抜きます。
ウォッシャーポンプのカプラーを外したら、ポンプに繋げられたウォッシャーホースも取り外します。
この時タンク本体を横にしておきなければ、外したポンプからウォッシャー液が漏れてしまいます。
今回はホースを外した際、バッテリーの上に液をばら撒いてしまいました。
ウォッシャーホースを外さなくても写真のようにタンクを置けば作業できますが、バッテリーを持ち上げる際に邪魔になるので、やはりホースも取り外すことをおすすめします。
④バッテリーの端子を外す
ウォッシャータンクを取り外すと、バッテリーが確認できるようになりますので、端子を取り外していきます。
端子は10mmのメガネレンチを使います。
端子を外すときはー端子→+端子の順番で行いましょう。
外した端子は、ガムテープやビニールテープを貼っておけば、うっかりショートさせてしまう心配がありません。
写真右がー端子で、左が+端子となります。
⑤バッテリーのステーを取り外す
バッテリーはステーで固定されていますので、10mmのソケットレンチを使って取り外していきます。
寸切りボルトになっていますので、ディープソケットでなければナットにハマりません。
ディープソケットにエクステンションバーを付けて長さを確保し、ラチェットレンチを使用するのが最も効率が良い方法だと思います。
ステーの固定ボルトは先端が鍵状になっていますので、ある程度ナットを緩めたら、下にずらして引っかかりを外してあげれば簡単に取り外せます。
古い個体だとボルトが錆び付いてネジが潰れてしまっているものがあります。
ナットが回らなければステーを取り外すことができませんので、最悪ナットを無理やり回してボルトを折って対処しましょう。
折れたボルトはディーラーなどで取り寄せてもらわなければいけませんが、ステーが外れなければバッテリーが交換できません。
⑥新しいバッテリーに乗せ替える
バッテリーを真上に持ち上げていきます。取り外したバッテリーは、写真のようにトレーの上に乗っています。
バモスはバッテリーを楽に持ち上げられるように持ち手が付いています。
今回新調したバッテリーは40B19Lだったのですが、取り付けられていたものは34B17Lと、一回り小さいものでした。
新しいバッテリーをトレーに乗せ、台座の上に戻していきます。
トレーに裏には突起があり、台座の上でスライドするとカチッとハマる部分があります。
⑦ステーとバッテリー端子を取り付ける
外した順番と逆の手順で取り付けていきます。
まずはステーを取り付けていきましょう。鍵がしっかり引っ掛かるのが確認できたらナットを均等に締め込んでいきます。
ステーを取り付けたらバッテリー端子を取り付けます。
端子は+端子→ー端子の順で取り付けていきましょう。
⑧ウォッシャータンクを元に戻す
バッテリーの固定までできたら、一度エンジンをかけて動作確認を行いましょう。セルモータが勢い良く回り始めると思います。
あとはウォッシャータンクを元に戻すと完了です。
ウォッシャータンクを戻す際は、カプラーとホースの差し忘れに注意しましょう。
これで交換作業は完了です。
古いバッテリーはカー用品店に持ち込めば無料で処分してくれる
バッテリー交換を自分ですると、古いバッテリーの処分方法に困ると思います。
バッテリーは自治体で回収することができませんが、きちんと処理すれば、鉛や合成樹脂類などに分けて再利用ができるため、車を整備するところでは、処分ルートを確保しているはずです。
ただし、ガソリンスタンドや小さな整備工場だと回収に幾らかの費用が必要な場合もあります。ちなみに1個あたりの回収費用は500〜3,000円が相場となります。
しかし、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店では無料で回収してくれるところもたくさんあります。
実際に私はオートバックスに相談したら、あっさり回収してくれました。
調べてみると、お店によってレジに直接持ち込めばすぐに回収してくれたり、指定の店舗へ持っていくように言われたなど色々出てきましたので、近くのカー用品店に持ち込む時は、事前に確認する方が良いかもしれません。