ホンダを代表するのオフロードモデルといえば「CRF」シリーズですが、CRFシリーズと聞けば、CRF250RやCRF450Rなど本格的なモトクロッサーが目立ちますよね。
しかし、モトクロッサーのレーサーバイクなんてパワーもすごくて、とてもじゃないけど初心者では扱いきれないと思います。
そんなCRFシリーズの中でもオフロード入門モデルの位置付けとして販売されていたCRF100Fの後継モデルとして、2013年8月からCRF125Fが発売されています!
CRF125はオフロード走行はもちろん、フラットトラックの入門バイクとしてもぴったりなバイクなんですよね!
そこで、
- 基本的なスペック
- CRF125Fの特徴
- 実際に乗ってみた感想
- おすすめのパーツ
といった内容をご紹介しますので、CRF125Fを購入しようか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください!
CRF125Fの基本スペック
まずはCRF125Fの基本的なスペックをご紹介しますね。参考までに、CRF100のスペックとも比べてみましょう!
車名 | CRF125F | CRF100F |
全長(mm) | 1,855 | 1,853 |
全幅(mm) | 770 | 786 |
全高(mm) | 1,070 | 1,046 |
最低地上高(mm) | 260 | 252 |
シート高(mm) | 785 | 775 |
車両重量(kg) | 88 | 78 |
エンジン種類 | 空冷4ストローク単気筒 | 空冷4ストローク単気筒 |
総排気量(㎤) | 124.9 | 99.2 |
燃料供給装置型式 | インジェクション | キャブレター |
燃料タンク容量(L) | 3.7 | 5 |
ミッション数 | 4速ミッション | 5速ミッション |
フロントタイヤサイズ | 70/100-19M/C 42M | 70/100-19 |
リアタイヤサイズ | 90/100-16M/C 51M | 90/100-16 |
フロントブレーキ型式 | 油圧式ディスク | 機械式ドラム |
リアブレーキ型式 | 機械式ドラム | 機械式ドラム |
フレーム形式 | ダイヤモンド | ダイヤモンド |
CRF125Fは毎年まとめて生産され、2019年度は170台限定で販売
CRFシリーズのバイクは、ホンダが年に1度まとめて生産してからホンダ二輪正規販売店で販売されています。
販売された年である2013年度は年100台の生産台数でしたが、2019年度は170台の生産にまで伸びています。
ナンバーがついていないコンペモデルで需要は限られているため、一見この台数は少ないようにも見えるものの、発売のアナウンスがされてから一定期間内にすぐに売り切れてしまうようです。
現に2019年モデルは2月1日に販売され、6月時点ですでに売り切れとなっていますので、売り切れるタイミングも早いと言えるでしょう。
押さえておきたいCRF125Fの6つの特徴
CRF125Fには次の6つの特徴があります。
- ミッションは4速
- トルクがあるエンジン
- セルモーターでエンジン始動が楽々
- インジェクションでスロットルが軽い
- フロントブレーキはディスクで安定している
- タンク容量はやや小さめの3.7リットル
あくまでも初心者がとっつきやすいように設計されつつも、上級者が乗っても満足いくように作られているのも大きなポイントですね!
特徴を一つずつ見ていきましょう!
1.ミッションは4速
ミッションは4速となっており、1速のレンジが長く設計されています。
そのため、トルクがあるエンジンの長所を生かし、初心者でも扱いやすいミッションとなっています。
ただし、CRF100Fの5速ミッションと比べると、高回転域までのスピードがどうしても劣ってしまうため、CRF100Fの方が伸びのあるエンジンのように感じます。
2.トルクがあるエンジン
エンジンは低・中速域で粘りがあるように設計されたため、トルクがあるエンジンとなっています。
低排気量のオフロード車は、下のトルクも低くトコトコと加速する印象ですが、CRF125Fはスロットルを開け始めると後ろから押されるようにグイッと進み始めます。
3.セルモーターでエンジン始動が楽々
オフロード車と言えばキックスタートという印象ですが、CRF125Fはセルモーターが付いているため、エンジン始動で疲れるなんてことがないのが大きなポイントですね。
特に自分でエンジンをかけられない小さい子供が乗る時は重宝します。
もちろんキックスターターもついているため、バッテリーが上がってもエンジン始動が可能です。
4.インジェクションでスロットルが軽い
2018年型からインジェクションを採用しており、エンジンのかかりはもちろん、スロットルも非常に軽くなりました。
そのため、走行中にスロットルが重くて疲れてしまうなんてことがなくなったため、長時間問題なく乗り続けられます。
5.フロントブレーキはディスクで安定している
CRF100Fのブレーキは前後ともドラムブレーキが採用されていましたが、CRF125Fのフロントブレーキはディスクブレーキが採用されているため、熱を持っても安定した制動力が発揮されます。
個人的にはオフロードはリアブレーキを多用するため、リアブレーキにディスクを採用されれば尚良しと思いましたが、それだと数万円ほど高くなってしまうので採用が見送りになったかもしれませんね。
6.タンク容量はやや小さめの3.7リットル
CRF125Fのタンク容量はやや少なめの3.7リットルとなりますので、1日オフロードコースを走ろうと考えているのであれば、何度か給油をする必要があります。
おそらくすり身な車体を維持しつつインジェクションを採用しているため、燃料タンクのスペースを削っているのではないかと考えられます。
とはいってもCRF125Fは中低速域を多用するため、高回転でガンガン加速するのではなく低回転から回していくエンジンのため、そう簡単にはガス欠にはならないでしょう。
CRF125Fの値段
CRF125Fの新車販売価格は、メーカー希望小売価格340,200円となっています。
125ccモデルのバイクとしての値段は安い方ではないでしょうか?
ちなみにCRF125Fは中国の新大洲本田摩托有限公司(中国ホンダ)で生産されています。
CRF125Fの中古車の相場は22〜31万円くらい
CRF125Fは発売されてから時間も経っていないため、中古車としての球数は決して多くはありません。
中古車市場の相場を調べてみると、以下の通りとなりますので、参考にしてみてください。
中古車としての値段が新車と数万円も違わなければ、2018年以降はインジェクション仕様となっていますのでそれだったら新車を購入することをおすすめします。
- 中古車販売店の相場
2018年 | 27万円 |
2016年 | 31万円 |
2013年 | 25万円 |
- ヤフオクの相場
- メルカリの相場
実際にCRF125Fでフラットトラック場を乗ってみたレビュー
それでは実際にCRF125Fを購入した人のレビューを見てみましょう。
満足している点・・・グリップの限界が分かりやすく振り回せるので、乗っていて楽しいバイクです。
バイクブロス
不満な点・・・サスが柔らかすぎてすぐに底突きする。
総評・・・初心者やファンライドに割り切っている人には良いバイクだと思います。85ccクラスのモトクロッサーとは全然違います。
長所・・・セル付き最高。扱いやすいエンジン特性で初心者でも安心して乗れます。約 1リットル/hと燃費も良い。メンテナンスも手がかからなくて維持費も少なく抑えられる。
短所・・・体重が60Kgを越える方が乗る場合、モトクロスコースでのジャンプに前後サスが底付きします。ハードスプリングに交換してもあまり効果無し。購入の人へのアドバイス・・・大人がモトクロスで使用するのは少し物足りないと思いますが、セル付きなのでエンデューロ用途にはいいかも。フラットトラックの練習用には最適。お薦めします。
Webike
長所・・・なんといってもセル始動ができること。またキックでも割とすぐにかかります。
Webike
短所・・・フルサイズではないので、跨がると少し小さい感じ(身長180cm)。やはり、長身の人には、ペダル操作などは少し窮屈です。
また、筆者が実際にCRF125Fをフラットトラック仕様のバイクにして走り込んで気になったところをご紹介すると、
- フラットトラックのバイクにするならタイヤを交換するだけでいい
- サスペンションがしっかりしている
- 車体が大きく安定感がある
- トルクがあるエンジンと4速ミッションが特徴的
どれもCRF125Fならではの特徴とも考えられます。
1.CRF125Fをフラットトラック仕様にするにはタイヤを交換するだけでもいい
CRF125Fのタイヤサイズは、フロントが19インチのリアが16インチとなっています。もう少し詳しくご紹介すると、
- フロント・・・70/100-19M/C 42M
- リア・・・90/100-16M/C 51M
となっています。
フラットトラックにおすすめするタイヤは、SHINKO(シンコー)製の、SR241がオススメです。
フラットトラック場は、リアタイヤにブロックタイヤを使用してはいけないため、適度に溝が切ってあるタイヤを履かなくてはいけません。
SR241は、溝が切っている上にタイヤの減りも少ないため、一度取り付けるとかなり長く乗りつづけることができます。
また、リアタイヤだけ交換しても走れますが、前後同時に交換する方がバイクの前後バランスがよくなるため、前後とも交換することをおすすめします。
2.サスペンションがしっかりしているため、スピードを出せば出すほど安定する
これは新車だからかもしれませんが、このクラスのバイクの中でもサスペンションがしっかりしています。
感覚的にはストロークの奥行きにコシがあるイメージで、スピードが乗った時に、より安定するように作られています。
そのため、フラットトラック場を走るときには、ある程度スピードを乗せないと逆に不安定でしたが、スピードが乗って遠心力がかかった時の安定性は高く感じましたね。
3.車体が大きいため、安定性もある
CRF100FやXR100と比べて車体の大きさが一回り大きくなっているため、思っているよりも安定しています。
特に大人が乗った時の足つき性が良いと感じました。
4.トルクがあるがギア比がロングのため、リニアに加速する
トルクがあるエンジンと伸びのある4速ミッションの相性が抜群で、低回転でもしっかり加速してくれることに加え、1速の速度域がロングののため、リニアにどんどん加速する印象があります。
一つのギアでカバーできる範囲が大きいため、ギアチェンジが苦手な人でもほとんど必要ありません。
もし、このバイクが5速ミッションであれば、かなりトルクフルなバイクである可能性が考えられます。
個人的には5速ミッションのバイクでもよかったと思いますが、おそらくホンダは入門バイクとしての位置付けとしても開発したと考えられるため、これはこれでも良かった気がしますね。
CRF125Fのカスタム部品
CEF125Fは競技車両のため、カスタム部品があまり開発されていないものの、マフラーやステップ、レバー類などをカスタムできる部品も販売されていますので、ご紹介しますね。
マフラー
- FMF エフエムエフ フルエキゾースト MINI パワーコア4
ステンレス製のマフラーで重量も1.4キログラムと、純正マフラーと比べるとかなり軽く作られています。
ステップ
- DRC ワイドフットペグ D48-02-533
純正ペグと比べ、
- 肉厚
- 幅広
となっているため、ステップ荷重をするときに非常にやりやすくなります。また、転倒したときに変形しにくいのも大きなメリットですね!
レバー類
- MZS ブレーキ クラッチ ショート レバー
純正品のレバーはすぐに曲がったり折れたりするのがネックですが、MZS製のレバーは、強度はもちろん、折れてもレバーの先端だけ交換できるのが大きな特徴ですね!
- ZETA リボルバーシフトレバー ZE90-3516
純正チェンジレバーも転倒すればすぐに曲がってしまいますが、先端が可倒式になっているため、転倒時に力が分散されて、折れにくくなっています。
CRF125Fは初心者のオフロード入門はもちろん、フラットトラックとしても十分活躍するバイク
CRF125Fはイフロード入門としてはもちろん、フラットトラック場で使用するにもちょうどいいバイクとなりますので、ぜひ乗ってみて欲しいバイクです!
特徴をもう一度おさらいすると、
- ミッションは4速
- トルクがあるエンジン
- セルモーターでエンジン始動が楽々
- インジェクションでスロットルが軽い
- フロントブレーキがディスク式
- タンク容量は3.7リットル
となっています!
年間販売台数が決められているものの、販売店によっては在庫できっちりと抑えているところもあるため、気になる人はお店にお問い合わせてみることをおすすめします!
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