ダートトラックやフラットトラックの走行中って、砂やホコリがたくさん舞ってバイクがホコリまみれになるんですよね。
特に晴れ間が続いて乾燥した路面になると、もうどこかの国の砂嵐のようにもなります。
そんな過酷な状況を走行したバイクは、放っておくとすぐに調子が悪くなってきますよね。
そこで、ダートトラックやフラットトラックで走行した後に、どのようにメンテナンスするのかについてご紹介します!
ダートトラックやフラットトラックバイクの走行後に必要なメンテナンス
ダートトラックやフラットトラックでの走行中のバイクは、エアクリーナーBOXから絶えず砂を吸い込んでいます。
丸1日走行した後のエアクリーナーBOXをのぞいてみると、エアクリーナーのフィルターやBOX内が茶色になるほどです↓
ということは、至る所が汚れているとも考えられるため、走行後は入念なメンテナンスが必要となりますね!
そんな時に必要なメンテナンスは、
- 洗車
- エアフィルター洗浄
- オイル交換
- チェーンへの注油
となります。
どれも簡単なことですが、長持ちさせるためには必ず必要ですので、一つずつ見ていきましょう!
洗車
走行後のバイクは砂まみれになっているため、水で一気に洗い落とします。
注意点は、サイレンサーの口に水が入らないようにガムテープなどでふたをしておくことです。
また、水洗いするときはクラッチワイヤー内やネジ内部に水が侵入するとグリスが劣化したり内部が錆びついたりするため、可動部に対してピンポイントに水をかけないようにしましょう。
さらに水をかけるときは上から下に泥を落とすようにしていきます。
バイクは雨に濡れても大丈夫なように設計されていますが、基本的には上部と前方から水がかかっても大丈夫なようにできているものの、後ろや下から水がかかるようにはできていません。
おすすめは電動の洗車の洗車シャワーです。
自給水セットがあれば、電源さえあれば強力な水圧ですぐに汚れを落とせるため、現地で汚れを落とすこともできます。
また、エンジン付きだと、より強力な水圧になるので、作業性が向上します。
少し重いのが難点ですが、本格的にオフロードを楽しむのであれば、1台所有していてもいいと思います。
エアフィルター洗浄
フラットトラックの走行後のメンテナンスで1番重要とも言えるのがエアーフィルターのメンテナンスでしょう。
エアクリーナーBOX内を見てみると、かなり砂が付いています。
また、エアークリーナー自体も砂やゴミが付着しているため、フィルターのスポンジ部分を外してガソリンを使ってもみ洗いしましょう。
フィルタークリーナーを使用して洗浄すると、スポンジを傷めずに洗浄することもできますのでおすすめです。
エアクリーナーBOX内は、エアーブローをして砂を飛ばし、ウエスで内部に残ったゴミを綺麗に拭き取ります。
このときエンジン内にゴミが入らないように、インテークホースの方にはウエスなどでふたをしておくことを忘れずに。
エアクリーナーの清掃が終われば、エアフィルターオイルを全体に染み込ませて元に戻せば完了です。
エアフィルターオイルをしていなければ、細かい砂を吸着してくれないため、フィルターを付けている意味が半減してしまうため、しっかり塗りましょう。
エアフィルターの清掃は丸1日走行するのであれば、毎走行ごとに清掃する方がいいでしょう。
オイル交換
フラットトラックの走行は比較的エンジンの高回転域を使うため、エンジン自体は過酷な環境に晒されます。
そのため、エンジンオイルの交換は毎回おこなうことをおすすめします。
特にCRF100やXR100などの小排気量のバイクはエンジンをガンガン回すため、頻繁にオイル交換をしたほうがいいでしょう。
オイル代をケチるよりも、エンジンの調子が悪くなって修理代にお金がかかるほうがよっぽど大きな出費となりますからね!
エンジンオイル交換の方法については、こちらの記事でご紹介しています↓
チェーンへの注油
バイクを洗車し終わったら、最後にチェーンに注油することを忘れないようにしましょう。
バイクの洗車後や走行でついた土に含まれている水分で、チェーンが錆びて動きが悪くなります。
また、しっかり注油することで駆動部に砂が入るのも防いでくれます。
チェーンの注油方法については、外側にかけても走行中にオイルが飛んで効果がなくなってしまうため、チェーンの内部に浸透するようにかけていきましょう。
外側に残ったオイルは軽くウエスで拭き取ってしまっても問題ありません。
ダートトラックやフラットトラックは走行中の振動でボルト類も緩んでくる
ダートトラックやフラットトラックで使用しているバイクのエンジンは単気筒が多く、特に振動が多いと考えられます。
そのため、走行中の振動でボルトが緩んできますので、定期的に増し締めも行いましょう。
特にカウルなどの樹脂パーツを止めているボルトは、張力がうまく伝えられず緩みやすくなっています。
頻繁に外す部品でなければ、ネジロックを薄めに塗っておくほうがいいでしょう。
ダートトラックやフラットトラックでは転倒した際に部品が壊れていないかも確認する
土の上の走行のため、転倒しても一見ダメージがないようにも思えますが、転倒すると、
- ハンドルが曲がる
- レバーが折れる
- フロント周りがよじれる
などが起こるリスクがあります。
そのため、その日のうちに転倒したのであれば、バイクを入念にチェックしておかなければ、次回の走行時に満足に走れないこともあります。
特に、ハンドルが曲がったまま走行を続けるとフォームも変わってくるため、自分の走行リズムも狂ってきます。リズムが狂って転倒する可能性もありますからね!
また、転倒するとフロント回りがよじれることもあります。
これは部品の故障というよりも、フロントタイヤに横向きの力がかかってフロントフォークの取り付け部がズレて発生します。
この時は、フロントタイヤを挟んでハンドルをまっすぐに動かせば簡単に直すことができますが、そのまま走るとまっすぐ走ることができません。
放っておくと走り方にズレが生じ、変な癖が付いてしまうでしょう。
そのため、レバー類の予備部品を常備するのはもちろん、転倒したら入念にバイク(特にフロント周り)をチェックしましょう。
タイヤが減ってくれば左右を入れ替えてもいい
フラットトラックは基本的に左回りのため、長く練習をしているとタイヤの左側だけ減ってきます。
特に後輪は駆動輪であるため、いくら土の上でも走り込むにつれてツルツルになっていきます。
そんな時はタイミングを見計らってタイヤの左右を入れ替えましょう。(逆ばきとも言います)
ダートトラックやフラットトラックは走りっぱなしではなくきちんと整備をする
今回ご紹介した走行後に必要なメンテナンスをおさらいすると。
- 洗車
- エアーフィルター洗浄
- オイル交換
- チェーンへの注油
となります。
さらに、
- ボルト類の緩みを確認する
- 転倒したら各部(特にフロント周り)をチェックする
- タイヤが減ってこれば逆ばきする
ということをしっかり頭に入れておきましょう。
フラットトラックの走行環境は土の上を走るため、常に過酷な環境にされされていますので、走行後のメンテナンスは時に重要となります。
コンディションの良いバイクは自分のライディングテクニック向上にも繋がるため、ぜひメンテナンスを行ってみてください!