レースを長く続けているとどうしても避けられないことが「ケガ」に対する備えでしょう。
とくにバイクレースでは転倒するとどうしてもケガにつながるリスクが発生します。
しかしサーキット走行中に発程したケガは傷害保険に入っていても使えない場合が多く、そのことが原因でサーキット走行のハードルが上がっていることも考えられます。
そこで、ぼくが実際にレースをしている時に入っていた傷害保険をご紹介します。
「サーキット走行したいけど保険に入れない!」
という方のご参考になればと思います。
※今回は車両の保険ではなく、ケガの通院・入院に重点を置いています
バイクでサーキット走行するなら怪我をした時に備え「傷害保険」に入りたい
サーキット走行で転倒してケガをすると仕事ができなくなることに。
そうなると当然収入が0になるため、一気に生活に支障をきたしてしまいます。
そのため、万が一ケガをした際は、自分が1日に生活するための最低限必要な金額を計算して、その金額を保険で賄えるようにしておく必要があります。
さらに入院してしまったときのことを想定して1日の入院費のことも考ましょう。
大手の保険会社だとサーキット走行でのケガは保険が使えない
レースをはじめたときにまずはイオンなどある総合の保険コーナーでいろいろ聞いてみたのですが、外資系、国内の保険会社と、ほぼ全ての保険会社ではサーキット走行中のケガは保険が利用できないという結論に。
ただ、全部が全部保険が使えないというわけではないため、きちんと問い合わせて確認することが大切です。
実際にレースしていた時に入っていた傷害保険
実際にぼくがサーキット走行で入ってた傷害保険は以下の通りです。
こくみん共済
まずはおなじみ全労済の「傷害安心Wタイプ」というプランに加入いていました。
このプランは月々の支払いは2000円と少し高いイメージですが、こくみん共済のメリットは以下の通り。
・ケガをした部位によってまとまった金額のお金がは入ってくる
・5日未満の通院でもしっかり保険料が支払われる
・毎年余剰金が発生した分が戻ってくる
特に骨折などのリスクもあるレースですので、ケガの種類、部位によってある程度まとまった金額がすぐに入るのは精神的にも救われますね。
ちなみに保険料をもう少し安くしたいのなら支払われる保険料は半分になりますが、月々1200円で加入できる「傷害安心タイプ」もあります。
県民共済
各都道府県で少しプランが違うかもしれませんが、ぼくは地元が三重県のため、三重県民共済の「入院保障2型」に加入していました。
こちらはけがで入院してしまったときの保険として考えていました。
入院で1日あたり10000円が支払われ、ケガの際の通院も1日あたり1500円出ます。
月々2000円の支払いですが、こちらも毎年余剰金が発生した際に戻ってくるため、そこまで高くならないのかな〜と思います。
すこやか共済
これは三重県中小企業共済協同組合というところの保険で主に中小企業の現場の人などが加入している保険です。
月々900円の掛け捨てタイプですが、これだけの保険料で怪我をした時の通院の際は1日2000円、さらに入院の場合は1日4000円が支払われるため、結構お得かと。
こういう保険は各県によって色々あると思います。
各サーキット走行時のスポーツ安全保険
各サーキットはスポーツ走行の際は共済会に加入することになります。
特に大きなサーキットのライセンを取得する際は年間の更新料の中に保険料も入っているため、無条件に保険に入ることになります。
また、ミニバイクコースなどでも当日任意で入れる1日保険に加入できるところがほとんどのため、確認してみましょう。
ぼくが入っていた保険をまとめると、
・こくみん共済
・県民共済
・みえ共済
・サーキットのスポーツ安全保険
※MFJ公認レースの時はMFJのスポーツ安全保険
と、いくつも組み合わせていました。特に去年は鎖骨を骨折して動けないときがあり、その時は本当助かりましたね。
特に共済会系の保険は少し保険料が高く感じますが、他の保険会社より申請してから保険金の振込が早いというメリットもあります。
万が一が起こったときの精神面が大きい
なぜここまで保険にこだわるかというと、万が一が起こった時は精神的なダメージが大きいんですよね。
特にケガで身体もまともに動かせない上に、そんな状態だとバイクも直せないし、仕事もできないし…
いろんなストレスが一気に押し寄せてきます。
でもそんなときにお金の心配をしなくてもいい状況があるだけでも気持ち的にだいぶ楽になります。
これ、結構大きいです。
金銭的にも精神的にも少し余裕が生まれることで、身体を治してまたレースにチャレンジしてみようという気にもなれます!
バイクでサーキット走行するのなら必ず保険に入るべき
サーキットはもちろん自己責任の世界でもありますが、何も無法地帯というわけではないため、もう少しスポーツとしても考えてもいいのでは?と思います。
そのため、本格的にサーキットを走行したいと考えている人は保険についても考えてみてください。
ネットではやはりサーキット走行でのケガは保険は支払われないという情報も多いですが、探せば必ずあります。
そのため万が一のことも想定してサーキットを走る前に一度安全・リスクについても考えてみてはいかがでしょうか。
その方が安心してサーキット走行を楽しめますからね!