- 乗っているハスラーから雨漏りがしてきた人
- ハスラーの雨漏りがしたけどどうしようか悩んでいる人
スズキの遊べる軽としてお馴染みで、丸目で愛嬌あるヘッドライトを持っているハスラーは、年間3〜4万台の販売台数と軽自動車売り上げランキング常にトップ10にランクインするほど人気があります。
そんなハスラーですが、大量に生産されているだけあり、まれに雨漏りなどのトラブルが発生するケースが報告されています。
実際、筆者もハスラーに乗っているのですが、リアのテールゲートのガラス部分からポタポタと雨漏りした経験があります。
そこで、
- ハスラーで雨漏りした実際の内容
- 雨漏りを放っておくと起こるトラブル
- 実際に雨漏りをした時にすること
といったことをご紹介しますので、ハスラーに乗っている人は雨漏りがしてきた時の対処方法として頭に入れておいてください!
ハスラーのリアガラスから雨漏り発生
筆者の体験談ですが、2016年に製造され、新古車として購入したハスラーに乗っていたところ、2019年6月頃に雨漏りが発生しました。
当時サービスエリアの駐車場で車中泊をしていました。
その時ちょうど台風が上陸していたようで、1時間に3ミリほどとかなりどしゃ降りでした。
リアシートを倒して後部座席で寝ていたら突然テールゲートの真ん中あたりからポタポタと水滴が…
ちょうどテールゲートのリアガラス上部の間から水滴が落ちてきていたため、ガラスとテールゲートの間から雨漏りしているようでした。
スズキの販売店にハスラーのリアガラスの雨漏りを相談
その時の雨漏り量はあまり酷くはなかったため、とりあえず水が落ちるところにタオルをおき、要件を済ましてスズキの販売店の方に相談しに行くことに。
しかしメカニックさんにホースのシャワーで水をかけて確認してもらったところ、ガラス部分から水は落ちてきませんでした。
しかしテールゲート常備にあるハイマウントストップランプに水をかけたところ、当時と同じ雨漏りが発生しました。
実は筆者のハスラーの場合はハイマウントストップランプの取り付け部分の隙間から水が侵入しているということでした。
ハイマウントストップランプは本来ボルト留めですが、防水のためにランプとの接地面にはラバーのようなものが付いているのですが、テールゲートとのアタリが悪く、水の侵入を防ぎきれていなかったようです。
もしガラス交換であれば、新車保証は製造から3年と、保証期間自体が過ぎていました。さらにガラスは重要保安部品でないため、5年保証の対象には入っていません。
そのため交換の場合は費用がかかるということでしたので、処置としてラバーにテープを貼ってもらい、指で押し付けてもらったら雨漏りが治りましたので、これで一旦ヨシとしました。
ただし、テールゲートの内部には雨水が入っていたことになっているため、将来的に錆びやすくなったのは否めません。
そこで、雨漏りを放っておくとどうなるのかに付いてご紹介します。
ハスラーのガラス雨漏りを見つけたらすぐに対応しないと不具合や事故が起こる
今回はテールゲートの雨漏りだったものの、雨量が多いことに加え、たまたま車中泊していたため気付くことができましたが、すでに内部にはかなりの水が入っているかもしれません。
もともと車は金属製で水が苦手であるため、雨漏りを見かけたらすぐに対応しないと次のようなことに発展していきます。
- ボディが錆びてくる
- 内装にカビが生えてくる
- 漏電して引火する可能性もある
最初は良くても水が濡れた金属は徐々に錆びていきますので、気付いた時にはかなりマズイことになっているかもしれません。
順に詳しくご紹介しますね!
①ボディが錆びてくる
大半の車のボディは鉄で作られているため、水に濡れるとあっという間に錆びてしまうでしょう。
サビは放っておくとどんどん進行していくため、次第にボディがボロボロになっていき、見た目はもちろんのこと、ひどい場合は強度もなくなっていきます。
また、何年も経過してから錆びていたことに気づくケースもあり、そのような場合はサビの侵食がかなり進んでいることでしょう。
②内装にカビが生えてくる
車内に水分が残ればカビが発生してしまいます。
特にシートやフロアマットなどの内装部分は水を含みやすく乾きにくいため、あっという間にカビが生えてくるでしょう。
さらにカビが生えたまま運転を続けると、悪臭やアレルギーによる体調不良を引き起こす危険があります。
一度カビが生えると完全には消すのが困難であるため、将来的にその車はずっとカビ対策をすることになるでしょう。
③漏電して引火する可能性もある
車のボディ内部やシート下などはかなりの数のハーネスが通っています。
即に最近の車はどんどん電気的な部品を装備しているため、車全体が精密部品と言っても過言ではありません。
もちろんこれは軽自動車のハスラーでも一緒です。
そんな電子部品が水に濡れるとあっという間に故障してしまうでしょう。
最悪電流が高い部品に水が侵入すればショートして火災を引き起こす可能性も少なくありません。
水没車から火が出るという話が出るほど水に濡れた車は引火しやすいのは頭に入れておいたほうがいいでしょう。
ハスラーの雨漏りで多いところ
ハスラーの雨漏りで多い部分はいったいどこなのか調べたところ、以下の3ヶ所に集中しているようでした。
- ルーフレール取り付け部
- 助手席ガラス下部
- ウェザーストリップ
①ルーフレール取り付け部
純正オプションや社外品のルーフレールを取付ける部分から水が侵入して雨漏りすると言う話がもっとも多いように思われます。
②助手席ガラス下部
助手席ウインドガラス下部のからドア内部に雨が侵入し、スピーカー取付け部分から水が染み出してくる事象もあるようです。
③ウェザーストリップ
ボディ側のドア開口部に付いているウェザーストリップの密着具合が悪く水漏れを引き起こすこともあるようです。
写真のようにウェザーストリップ自体は接着されているわけではなく、ただはめ込まれているだけですので、手で引っ張ると簡単に外れます。
ハスラーのみならず車のドアやテールゲートには対策がされている
ハスラーだけではなく全ての車に言えることなのですが、ドアやテールゲートは製造時に防水対策が施されています。
筆者の自動車会社のドアやボンネット、デールゲートを製造していた経験をもとにご紹介すると、製造時には次のようなことがされているのです。
- 水抜き穴が空いている
- 内部はED塗装(電着塗装)でしっかり覆われている
どういうことでしょうか?順に詳しく見ていきましょう!
水抜き穴が空いている
まず、ドアやテールゲートの下部には内部に水が溜まらないように、水抜き穴が設けられています。
基本的には1つのドアにつき2〜3ヶ所開けられています
内部はED塗装(電着塗装)やシーリング材でしっかり覆われている
自動車の塗装は、まずED塗装(電着塗装)と呼ばれる塗装で全体がコーティングされ、水や傷からボディの鉄板を守るようにできています。
そのためボディに水が付着しても、生身の鉄部分に直接触れるということがないため、錆びにくくなっています。
さらに通常ドアの製造は内側のフレーム部分と外板面の部品を結合して作られていますが、その隙間にシーリング材が塗られていますので、接地面に水が侵入してくるということはほとんどありません。
ただし、ドアやテールゲートにシーリング材がきちんと濡れているかどうかはわからない
これだけの対策を製造段階でされているのであれば、「水が侵入しても大丈夫」と思うかもしれません。
もちろんほとんどの場合は大丈夫といってもいいでしょう。
しかし、ハスラーは大量生産品であるため、工場ではほとんど自動化された状態で製造されています。
ハスラーだけではなく大量生産される全ての車に言えますが、まれに設備がトラブルを起こせばそのまま自動で流れていく可能性もあるということです。
大抵の場合、シーリング材はロボットが自動で塗っていますので、もしシーラー切れを起こしたり、シーリングのノズルにエア噛みが起こればシーラーが切れてきちんと濡れていない状態になります。
そうなると、水分はED塗装でしか防ぐことができませんので、購入して3年・5年と経過した時に内部が錆びてボロボロになるということも起こり得るのです。
そのため雨漏りを発見したら、早急に対処しなければ自分のボディがどんどん劣化していくでしょう。
ハスラーのガラスから雨漏りしたら迷わすディーラーや修理工場に相談する方がいい
ハスラーのガラスから雨漏りがした時に、ホームセンターで売っているもので自分で対処したいという人もいるかもしれません。
もちろんひび割れ部にパテで埋めたり、ウェザーストリップに追加でラバーを貼ったりすれば直るかもしれません。
しかし雨漏りは自分で対応しないほうがいいと考えられます。
なぜなら、水は少しでも隙間場所ができれば侵入してきますので、DIYで直すと自動車専用の補修剤を使わないことが多く、そうなると劣化も早く、治っていたとしても再発する方が多いからです。
また、パテ埋めやラバーを貼り直すのは、見た目まで完全に直すのが困難な上に、そのまま中古車で売るとなれば必ずマイナス査定となります。
そのため雨漏りを発見した場合は、すぐにディーラーや修理工場に持っていき対応してもらう方がいいでしょう。
お住まいの地域でガラス交換をしてもらえるお店を探すのであればグーピットを利用してみるのもいいと思います。
よく中古車検索サイトの名前で「グーネット(Goo net)」という名前を聞いたことがあると思いますが、グーピットはグーネットのお店検索バージョンとも言えます。
グーピットで自分のお住まいの地域の近くを検査し、2〜3件ほどお店をピックアップしてガラス交換の料金を問い合わせてみると、意外と近くで安く交換してくれるところが見つかるかもしれません。
ガラス交換は板金屋さんであれば修理してくれるところがほとんどですので、エリアを検索したら、「整備・修理・塗装・板金すべて」にチェックを入れて検索してみましょう。
もし電話で話すのが苦手であれば、Webの問合せボタンに以下のようなメッセージ送信してみるだけでも、きちんと返事が返ってきます。(コピペしてもらって構いません)
ハスラーのガラス交換(〇〇←リアガラスetc…)をお願いしたいのですが、おおよその金額を教えてください。
お店側は返事をしたからといって必ずしも来てくれるとは思っていませんので、断る場合はわざわざ返事を返さなくても大丈夫です。
そのため気軽に値段を調べてみる意味合いで問い合わせてみてはいかがでしょうか?
ハスラーの雨漏りの修理は無料でしてくれるのかという疑問について
ではハスラーの雨漏りで部品を交換しなければいけなくなった時にどれくらい費用がかかるのかが気になると思います。
モール、ウェザーストリップの交換費用の相場ははだいたい1ヶ所3,000〜6,000円前後となっているようです。
でも、できるならお金をかけたくはありませんよね!
新車から3年以内であれば一般保証で対応してくれる
ウェザーストリップや防水部品は新車購入後3年以内であれば一般保証で対応してくれることがほとんどですので、ディーラーに持っていけば無料で対応してくれるということになりますね!
さらに、メンテナンスノートによれば、
Q:保証修理は、いつまで受けられますか?
A:新車を登録した日から。一般保証部品は3年間もしくは走行距離が60,000kmまで
とされています。そのため、3年経過もしくは60,000kmを超えた時点でメーカー保証が効かないということになります。
ただし、購入したお店によってはお店の保証サービスに加入していたりして保証期間が伸びていることも考えられるため、しっかり確認しておくことをおすすめします。
おすすめしないがゴネれば無料で対応してくれる可能性も「なくはない」
知人の整備士に相談した時はディーラーにゴネれば無料で対応してくれることもあるそうです。
ただし一歩間違うとクレーマーのような存在になってしまうため、お互いに良い気がしません。
そのため、どうしても金額面でちょっと厳しく納得いかないようなら、あくまで相談という姿勢で行ってみる方がいいかもしれませんね!
まとめ
ハスラーの雨漏りで多い部位は、
- ルーフレール取り付け部
- 助手席ガラス下部
- ウェザーストリップ
となります。
しかし、筆者のようにテールゲートのハイマウントストップランプから雨漏りがするといったことも考えられます。
また、雨漏りを発見したらすぐに対応しなければ、錆や部品の不具合の原因となります。
ほとんどの場合はちょっとしたことが原因であるため、ディーラーに相談すれば対応してくれることの方が多いため、まずはすぐにスズキディーラーに持って行きましょう!