乗用車から貨物登録で維持費を節約!4ナンバーや1ナンバーの方が得な理由

「車の維持費高すぎ…」

自動車税と車検の支払日が来るたびに頭を塞ぎ込みたくなることありませんか…?

いっそのこと自動車を手放してしまいたいけれど、さすがに生活で使用している自動車を簡単に手放すわけにはいきませんよね。

そこで、自動車にかかる維持費を節約するために、車を貨物登録して4ナンバーや1ナンバーに変更してしまいましょう!

貨物登録が可能の自動車であれば、車にかかる維持費を抑えることが可能なのです!

この記事では、貨物登録がお得な理由を紹介していますので、参考にしてみて下さい!

目次

貨物登録とは

貨物車

貨物登録とは、乗用車として登録されている自家用車を貨物車として登録することです!

木材や工具、部品など貨物を運ぶことが多い車であれば、既に必要な条件を満たしているかもしれません。

貨物車として認められる車であれば、貨物登録をすることで自動車にかかる維持費を抑えることができます。

貨物登録に必要な分類番号とは?

分類番号

3ナンバーや5ナンバーの乗用車を4ナンバーや1ナンバーの貨物車に変更することで車にかかる維持費が抑えられますが、3や4などの数字って一体何をあらわしているのでしょうか?

3ナンバーや4ナンバーと言われる数字は、分類番号と呼ばれ、車のナンバーとして記載されている地域名の横に書かれているナンバーのことを言います。

例えば「静岡 400 あ xx-xx」であれば、400の部分が分類番号にあたります。ナンバーの上段、地域横に書かれている数字を確認することで、ご自身の車がどのナンバーに分類されるか確認してみましょう!

4ナンバーは小型貨物自動車登録となる

4ナンバーが付いている車は「小型貨物自動車」のことを指しています。

そのほかに、

  • 3ナンバー・・・普通乗用車
  • 5ナンバー・・・軽自動車
  • 1ナンバー・・・普通貨物自動車

を表します。3と5の数字は人を運ぶための車ですが、4と1の数字の車は主に物を運ぶことを目的としています。

4ナンバーの小型貨物自動車ですが、軽自動車や普通自動車の中でも小型に見られる車だけが小型貨物自動車に当たるという訳ではありません。

規定サイズをクリアする車であれば、例えばトヨタのハイエースバンやホンダのステップワゴンなどの大きな自動車でも小型貨物自動車に登録することができます。

4ナンバーの規定サイズと排気量を上回れば普通貨物の1ナンバーとなる

貨物登録をする自動車ですが、4ナンバーの自動車の規定サイズを超す車は、1ナンバーへの登録が必要です。

4ナンバーの基準は下記になります。

  • 全長4.7m以下
  • 全幅1.7m以下
  • 全高2.0m以下
  • 総排気量 2,000cc以下(ディーゼル車は制限なし)

上記のサイズと排気量を1つでも上回る自動車は、普通貨物1ナンバーへの登録が必要です。

4ナンバーと1ナンバーの違いはサイズと排気量にありますが、もちろんサイズや重量が違えば自動車税や車検にかかる費用・高速料金も異なってきます。

自動車の購入を考えているときであれば、上記の基準を判断の材料にしてみるのもいいかもしれませんね。

貨物登録するために必要な条件

貨物車の条件

貨物登録をするために必要な条件を見てみましょう。

4ナンバーには、規定サイズがあることを先ほど紹介させて頂きましたが、サイズや排気量以外にも「貨物車」としてみなされる条件をクリアしていないと貨物登録することはできません。

貨物に必要な条件は、

  1. 荷物を乗せる床面積が1㎡以上あること
  2. 運転席より後ろの座席面積が、荷物を載せる床面積を上回らないこと
  3. 運転席より後ろに最大乗れる人数の重量(1人55kgでの計算)が、荷物を載せることができる重量を上回らないこと
  4. 荷物を載せる入り口(自動車の側面や後面の入り口)が、縦80cm以上×横80cm以上、軽自動車であれば縦60cm以上×横80cm以上の面積があること
  5. 人が乗る場所と荷物を載せる場所に適切な壁や保護仕切りがあること*最大積載量500kg以下の車は、座席部分が保護される構造であればよい

となります。

ちょっと難しい条件ですので、簡単にまとめると、

  • 人が乗るための車ではなく、主に荷物を運ぶ車であるかどうか
  • 人が乗ったときの安全が確保されているかどうか

が条件ということになりますね!

さらに4ナンバーであれば、上記の規定に加え、次の基準があります。

  • 全長4.7m以下
  • 全幅1.7m以下
  • 全高2.0m以下
  • 総排気量 2,000cc以下(ディーゼル車は制限なし)

そのため、規定のサイズと排気量を超えてない条件も必要となります。

また、1ナンバーであれば、

  • 全長12.0m以下
  • 全幅2.5m以下
  • 全高3.8m以下

であれば登録が可能となります。

そのため、

  • 貨物車としての条件
  • 4ナンバー・1ナンバーの規定サイズを超えない

車が貨物登録することができると覚えておきましょう!

また、4ナンバーも1ナンバーも4人乗り以上の自動車は「貨客兼用車」に該当してしまうため、定員を3人以下に変更する必要があることも頭に入れておきましょう。

貨物登録することのメリットは何と言っても税金が安くなること

節税

貨物登録をすることのメリットは、毎年払う自動車税や車検の費用に関わる自動車重量税を抑えることができるところにあります。

では、実際どのくらいの費用を抑えることが可能なのでしょうか?詳しく見てみましょう。

自動車税

自動車税とは自動車を所持している人に課せられる税金のことを言います。

自動車を持つ人であれば、1年に1回払わなければいけない税金です。

1年に1回と言えども、支払い日が来るたびに「こんなに払うの!?」と冷や汗をかく人も多いのではないでしょうか…。

しかし、貨物登録することで大幅に自動車税を抑えられます。

例えば、4ナンバーに登録できるハイエースで見てみましょう。

  • 3ナンバー時の自動車税(排気量1.998cc)・・・年間39,500円
  • 4ナンバー時の自動車税(最大積載量1t以下)・・・年間8,000円

※4人乗り以上の場合は、貨客兼用車になります。

貨物運搬に利用したいハイエースであれば、毎年かかる自動車税の費用を31,500円抑えることができるのです!

次に、乗用車と貨物車の自動車税の比較を見てみましょう。注意すべき点は、

  • 3ナンバーの自動車税・・・排気量で決まる
  • 4ナンバーの自動車税・・・最大積載量で決まる

ということです。ご自身の車の排気量と最大積載量を確認して、下記表を参考に調べてみましょう。

自動車税比較

乗用車(3ナンバー)では排気量が一番少ない車両であっても、29,500円の自動車税を払う必要があります。

しかし、4ナンバーの1t以下の車両であれば、たったの8,000円に抑えることができます。

大型のバンであるハイエースの最大積載量は1tのため、大半の自動車が1t以下・8,000円の対象となりますね!

さらに1ナンバーへの登録であっても、ハイエースワゴンであれば、51,000円かかる自動車税を8,000円に抑えることもできます。(最大積載量1tとした場合)

また、軽自動車(5ナンバー)の自動車税は一律10,800円ですが、4ナンバー登録することで、一律5,000円に抑えることが可能です。

やはり4ナンバーに変更するだけで自動車税を大幅に節約できますね!

自動車重量税

自動車税の他に、貨物登録をすることで自動車重量税を抑えることにも繋がります。

車検の費用は、

  • 自動車重量税
  • 自動車賠償責任保険
  • 車検整備費用
  • 印紙代

などが全て含まれています。

車検の費用自体は、自賠責保険・自動車重量税が割高になることで増加してしまいますが、車種によっては貨物登録することで自動車重量税を下げることも可能ですので、ちょっと見てみましょう。

自動車重量税比較

小型貨物車の中でもハイエースなどの大きな車は、自動車重量税に大きな変化はないものの、軽自動車では9,800円ほど節約することが可能です。

車両総重量が軽い車にとってはお得な選択となりますね!

貨物登録する3つのデメリット

貨物車のデメリット

4ナンバー・1ナンバーへの貨物登録をすることで、自動車税や自動車重量税を節約することが可能ですが、反対に貨物登録をするデメリットも存在します。

  1. 大人数を乗せることはできない
  2. 車検は1年に1回受けなければならない
  3. 自賠責保険が割高になる

順にご紹介します。

1.大人数を乗せることはできない

貨物登録をする車は、人が乗る床面積よりも荷物を載せる床面積を広く取らなければなりません。

また、乗車定員が4人以上の乗用車は貨客兼用車となるため、3人以下の定員になるように座席を取ってしまったりと、改造する必要もあります。

友達や家族を大勢乗せたい方にとっては、いくら税金を抑えられるといってもこの選択はできませんよね…

しかし、モータースポーツをする人など、荷物の運搬が多く人を乗せる機会が少ない人にとっては、貨物登録をすることが向いているとも言えますね。

2.車検は1年に1回受けなければならない

貨物登録をした自動車は、軽貨物車を除いて1年に1回車検をする必要があります。

車検は意外と手間がかかるため、2年に1回の車検が毎年になると「面倒くさい…」と感じる人も少なくないでしょう。

また、車検を毎年行うことになると、2年に1回に比べて点検工数が少なくなるものの、それでも車検整備費(車検基本料金)は少し割高になります。

総合的な維持費を抑えることができたとしても、車検が年に1回になること・車検費用が高くなることが気になる人にとっては、デメリットに感じるでしょう。

3.自賠責保険が割高になる

貨物登録をすることで自賠責保険は3ナンバーや5ナンバーの車よりも割高になります。

自賠責保険の比較も見てみましょう。

自動車保険比較

自賠責保険は自動車を所有している人であれば必ず入らなければならない保険です。

また、自賠責保険は車検費用に含まれるため、自賠責保険が高くなるほど、車検費用も高くなります。

しかし、それよりも自動車税が安くなることの方がはるかに大きいため、貨物登録することで、自動車の維持費自体は節約できます!

貨物登録しても任意保険の金額は変わらない

任意保険は自賠責保険とは違い、文字通り強制ではなく任意で入る保険のことを表します。もちろん自賠責保険に加入していないと罰せられます!

一般的に「自動車保険」と呼ばれるものも、任意保険に該当します。

任意で入れる保険ではあるものの、自動車で事故を起こした場合の賠償額はかなり高額ですので、自賠責保険だけでは到底まかない切れません。そのため、任意保険に加入してカバーするという感じですね。

貨物車の任意保険ですが、少し前までは貨物登録をした車の方が任意保険は安くなるという噂も流れていました。

しかし結論から言うと、乗用車と貨物車での任意保険の差額はほとんど変わりません。

若年層(18歳~25歳)なら4ナンバー登録をすると任意保険が安くなると昔は言われていましたが、実際は年齢を問わずに指定の保険料を支払う必要があります。

任意保険の金額については、保険会社によって条件も異なれば金額もそれぞれですので、費用を抑えられるかどうかは各保険会社との契約次第となりますね。

任意保険を安くしたいのなら一括見積もりで比較し、保険会社を切り替えるのも手

貨物登録して保険料が安くはならないものの、この機会に現在の任意保険の金額の見直しをしてみるのも一つの方法です!

任意保険の保険料は保険会社によって様々であるため、意外と同条件で他の保険会社の方が安かったなんてことも少なくありません。

実際に自動車保険一括見積もりサービスインズウェブで保険の見直しをした人の感想を見てみると、

  • 実際に使ってみたら、年間3万円程度安くなる見積りを出してきた保険会社があり、今まで何十年も払っていたお金が一体何だったのかと、怒りを通り越して呆れてしまいました。
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こうして見ると、知らない間に保険料を無駄に払っている人も少なくないと考えられます。

しかも、インズウェブの利用者は900万人にも及び、その中で保険料の見直しをした人の安くなった平均額は30,879円にも及ぶため、いかにもったいない思いをしている人がたくさんいるかがわかりますね!

保険の窓口インズウェブだと無料なのはもちろん、利用方法もとても簡単で、

  • 車検証
  • 今加入している保険証券

を用意し、必要情報を入力するだけで、最短5分もあればいくつかの保険会社や保険プランを教えてくれます。
↑初めて保険の見積もりを取る人は車の型式さえわかれば見積もりができます。


また、インズウェブでは以下のような保険会社が参加しています。

保険会社

引用

どこも大手であるため、補償内容に不安を抱くことはありませんので、一度、自分が加入しいている任意保険料は安いのかどうか確認してみても良いかもしれませんね!


総合的には4ナンバー・1ナンバーがお得

4ナンバー・1ナンバーの貨物登録を行うことにより、自動車税・自動車重量税はお得になり、反対に自賠責保険・車検費用は割高になることをご紹介しました。

任意保険が変わらないことも考え、総合的に4ナンバー・1ナンバーの貨物車がどれくらいお得になるのかを見てみましょう。

以下の表では、

  • ハイエースクラスの自動車の乗用車(3ナンバー)貨物車(4ナンバー)
  • 軽自動車の乗用車(5ナンバー)貨物車(4ナンバー)

にかかる維持費の比較をしています。

※参考にハイエースバンの車検費用を30,000円/1回と仮定、軽自動車の車検費用を20,000円/1回と仮定しています。

自動車維持費比較

ハイエースクラスの乗用車だと、

  • 乗用車(3ナンバー)・・・2年で17,0280円
  • 貨物車(4ナンバー)・・・2年で142,860円

4ナンバーの方が27,420円お得ですね!

軽自動車だと、

  • 乗用車(5ナンバー)・・・2年で85,680円
  • 貨物車(4ナンバー)・・・2年で68,860円

やはり4ナンバーだと16,820円お得になります!

ハイエース級の大きな車から軽自動車どの大きさでも維持費を抑えることができるため、荷物の運ぶ機会が多い人にとって貨物登録するのはおすすめですね!

貨物登録できる車は足回りがしっかりしている車がほとんど

貨物車

ハイエースやNV200など、貨物登録できる車は、貨物車・商用車として荷物を積むことを前提に作られていることがほとんどです。

そのため、重い荷物を積んでも足回りがしっかりしているため、乗り心地が損なわれません。

さすがにミニバンはそうとは言えませんが…それでも多人数が乗っても乗り心地が安定するような足回りになっています。

貨物の運搬を主として自動車を利用するのであれば、足回りの良い車を貨物登録することで、運搬にも役立ち・自動車の維持費を抑えることにも繋がりますね。

貨物登録できるおすすめの車

ハイエースクラスの自動車でも軽自動車でも、貨物登録をすれば数万円ほど自動車の維持費を抑えることができるのがわかりました。

そこで、貨物登録するのなら選んで欲しいおすすめの車をご紹介します!

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トヨタ ハイエース バン

引用

もう説明するまでもないかもしれませんが、ハイエースは貨物車の王道ですね。

荷物を載せる面積が大きく、最大積載量が1tもあるため、効率良く多くの荷物を運ぶことが可能です。

見た目もかっこいいものの、サイズも大きく乗用車として登録すれば巨額の維持費がかかりますので、貨物登録は必須です!

ホンダ ステップワゴン

引用

ステップワゴンは、初期型を中古で買うと10万~20程で購入することもできますので、 貨物車として1台持っておく人もいるくらいです。

中古で安く購入することで、車購入にかかる初期費用も抑えることができます。

ファミリーカーなので乗り心地が良いのも大きなポイントですね!

日産 NV200

引用

商用車としてよく使われる車ですが、「バネット」という名前でファミリカーとしても利用されていますので、乗り心地も他のミニバンやコンパクトカーに劣りません。

また、流れるようなボディラインで空力性能も優れているため、低燃費なのも大きな魅力ですね!

ホンダ N-VAN

引用

室内の最低地上高が低いため、荷物を積むときに楽な車ですね!

また、助手席側のセンターピラーがないので、側面からも大きな荷物が積みやすい点も大きなポイントです。

軽自動車であるため、燃費も良く、消耗品の値段も抑えることができるため、大型の車に比べて全体的な維持費を抑えることが可能です。

車の購入を考えているならネットで見積もりを取るのがおすすめ

もし、貨物登録する車の購入を少しでも考えているのであれば、ネットで見積もりを取ることをおすすめします!

ネットであれば、今すぐ買い換えなくても、気軽に見積もりを取ることができるうえ、具体的にいくらくらい必要なのかわかるため、より現実的になります。

さらに、直接お店に行くと手間がかかったり、営業マンからガンガン売り込みをかけられることも考えられますので、とても気軽になんてできませんよね…!

ネットの無料見積もりサイトを使えば、あっという間に車の購入費用がシミュレーションできます。

車の見積もりに関しては、無料でできるものを利用すれば、金額に納得いかなければそのまま放っておいても構いませんし、見積もり内容をもとに値段交渉してみるのもいいかもしれません。

グーネット

車を中古車で探したいとき使いたいのが、車ポータルサイトの定番でもあるグーネット

ネットで中古車を探すとなれば一度はこのロゴを見たことがあるのではないでしょうか ?

それもそのはず。グーネットはネットの中古車検索サイトの中では最大手ですので、全国の中古車販売店と提携しています。

その数は約50万台以上にも及びますので、

  • 希望の条件(ミッション形式や走行距離、禁煙車など)
  • カラー
  • 販売店の地域

など、自分の条件に合わせて一気にしぼり込みができますので、かなり楽なんですよね。

そのため中古車を探したいのであれば、まずグーネットから検索する方が最も確実な方法でもあります。

グーネットで探してみる

まとめ

3・5ナンバーを、4・1ナンバーの貨物車に登録することで、自動車の維持費が節約できることをご紹介しました。

自賠責保険や車検整備費が関わることで車検費用は割高になってしまうものの、それ以上に自動車税を大幅に削減できるため、総合的な自動車にかかる維持費を抑えることができます。

自動車を貨物の運搬に利用したい人にとって、貨物登録はおすすめの選択です。

また、モータースポーツをしている人にとっても荷物の運搬をする機会はとても多くなりますので、ぜひ貨物登録して維持費を節約しましょう!

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この記事を書いた人

19歳から約10年間バイクレースをする/鈴鹿4時間耐久レースクラス優勝/全日本選手権フル参戦経験あり
当サイトではバイクレースやツーリングなど、あらゆるバイクに関する情報を提供しています。

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