トレーニング

スポーツビジョンは見る力!サーキットでレースするなら鍛えよう!

スポーツをする上で欠かせないものが「スポーツビジョン」と呼ばれる視覚能力です。

球技をするときに見えるボールの動きはもちろん、バイクレースをする時に動いている状態から周囲環境を見る能力も、スポーツビジョン能力の一つです。

このスポーツビジョンの視覚能力を高めることで、様々なスポーツでの成績を上げることに繋がると言われています。

この記事では、

  • スポーツビジョンが様々なスポーツで大切な理由
  • 8つのスポーツビジョンの特徴
  • スポーツビジョンを鍛えるためのトレーニング方法

といった内容を紹介しています。

バイクレースでも欠かせないスポーツビジョンを鍛えることで、レースでの成績向上だけでなく、様々なスポーツでの運動能力の向上に繋げてみませんか?

スポーツビジョンとは見る力

目で見る

スポーツビジョンとは、スポーツをする時に必要な「見る力」のことを言います。

例えば、

  • 野球ではピッチャーが投げたボール・・・”目で見て”打つことが必要
  • ボクシング・・・相手の体や腕の動きを見て避けることが必要
  • バイクレース・・・近づいてくるコーナーやバイク間の車間距離を正確に判断する力が必要

と言ったように、この「見る力」が衰えていたなら、肝心なところで成果を上げることが難しくなってしまいます。

しかし、反対に「見る力」を鍛えることができれば、停滞していた運動能力を引き上げることも可能なのです。

バイクレースで言えば、見る力が上がれば上がるほど、近づいてくるコーナーや先方を走るバイクの正確な位置を捉え、正しい位置で加速したり減速したりすることが可能になります。

情報の8割は目から取り入れている

「見る力」が重要な理由として、人間から得る情報の8割以上は目から取り入れていると言われています。8割以上と言うことは、脳に届くほとんどの情報が視界から入る情報と言うことができますね。

視覚から得る情報には、動画・静止画・イラスト・記号・図形・文字など様々な要素があります。

スポーツで言えば、ボールの動きだけではなく、人の動きや表情、味方チームからのサイン、天候や突然起きるアクシデントなど、視界から入ってくる様々な情報を認識する必要があります。

体を動かすには目が先に働いてから

見てから動く

私たちが体を動かす前には、まず目を動かし目で”もの”や身の回りを認識してから体を動かし始めます。

例えば、右に曲がって歩行するという行為を行うだけであっても、目で右方面を確認した後に体全体を右方面に向け、前方への歩行を始めます。

目で確認をしてから体を動かすという行動は、私たちが無意識に行なっている行動です。普段の生活でも、目を動かしてから体を動かすという段取りを決めてから一連の作業を行なっているわけではありませんね。

スポーツでも同様に、無意識のうちに目を動かし状況を認識をしてから、体を動かすという行動を行なっているわけです。

レースなどの競技の場合

バイクレース

例えばバイクレースでは、アクセルを踏んでバイクを前方に走らせるだけでも、他のバイクがどの位置にいるのか・どの位置を走ればより速く走れるのかを目で認識してから、アクセルを開ける必要があります。

走行が始まったなら、近づいてくる(近づいてくるように見える)コーナーを目で認識し、適切な位置で体を左右に傾ける必要があります。

また、動いているバイクがどの位置にいて、どのくらいのスピードで走っているのかということも、目で判断する要素です。

転倒したバイクに気がついたのであれば、転倒したバイクがどの方向に向かって進んでいくかを認識することは、自身の安全を守るためにも欠かせません。

突然現れたアクシデントに対応する点においても、バイクレースでの「見る力」はとても重要なのです。

サッカーなどの球技の場合

サッカーや野球、バスケットボール、バレーボールなどの球技では、ボールを見ることはもちろん味方や相手の位置を正確に捉える必要があります。

サッカーを例にすると、足元にあるボールの位置を認識、パスを出したい味方の位置・パスの妨げになる相手の位置・向かってくる方向を掴む必要があります。この位置や動く方向を正確に認識すればするほど、正しい位置にボールを蹴ることができるわけです。

反対に、目で見て認識するまでの時間が遅くなったり正確でなかったりすれば、敵チームにボールを取られてしまいますね。

ゴールに向かってシュートをする時も、蹴る技術が必要なことはもちろんですが、それ以前に目で蹴る方向を認識する能力は不可欠なものなのです。

「見えている」ではなく「見る」ことが大事

人間には無意識にものを見る力が備わっていますが、スポーツビジョンにおいては「見えている」ではなく、「見る力」を鍛えることが重要です。

例えば日常において、公園にいる人や遊具、木花があることをなんとなく認識していたといても、何をしているのか・どんな動きを取っているのかを認識するには「見る力」が必要です。

サッカーにおいても、なんとなく見えている状況でボールを蹴るのか、目で見てはっきり周囲状況を認識した上でボールを蹴るのかでは、目で見たほうがより正確な位置にボールを蹴ることができますね。

バイクレースにおいても、見えている状況だけでコーナーや他のバイクを把握するのではなく、見た状況で次の行動を決めたほうが、大事なポイントで加速したり減速したりすることができるわけです。

スポーツビジョンは8つの視覚能力から成り立っている

8つの視覚

実は、スポーツビジョンの視覚能力と言っても、視覚能力は8つの能力に分類することができます。

  1. 静止視力
  2. 動体視力
  3. 周辺視野
  4. 眼球運動
  5. コントラスト感度
  6. 深視力
  7. 瞬間視力
  8. 目と手の協応動作

例えば、動いているボールを見る能力と味方・敵の位置を把握する能力では、使用している能力が異なっています。

様々なスポーツにおいて、どの視覚能力をよく使用するのかは異なるので、ご自身が行なっているスポーツに合う視覚能力を身につける必要があります。

それぞれどういう視覚能力なのかご紹介していきます。

1.静止視力

静止視力とは、漢字が表している通り止まっているものを見るための能力です。

私たちがよく利用する視力検査も、静止視力のことを表します。

日常生活で視力が悪いと人の顔や近くにある物がぼやけてしまい、生活に支障をきたす原因になります。同様にスポーツでも、静止視力が良くなければ他7つの視覚能力を良好に使用することはできなくなってしまうのです。

視覚能力の中で1番大切な能力と言えるでしょう。

静止視力は目を鍛えて視力を上げることはできないので、メガネやコンタクトなど視力の矯正を行うことで視力能力を補うことができます。

2.動体視力

動体視力とは、動いている物を目で追跡する能力のことを言います。野球やサッカーのボールなど動いている物見る能力はもちろん、自身がバイクや車などに乗り動いている状態で物を見る能力も、この動体視力に当てはまります。

動体視力は、

  • 縦方向に近づいてくる物を見る能力・・・KVA能力
  • 横方向に動いている物を見る能力・・・DVA能力

と、2つの能力に分けることができます。

3.周辺視野

周辺視野とは、動いているものや止まっているものを含めて、自身の周りを周辺的に見る能力のこと言います。一つのものを正確に見ると言うよりは、広範囲で周辺状況を確認する能力と言えるでしょう。

サッカーで言えば、近くにあるボールから遠くにいる味方・敵の位置を広範囲で捉えることに役立ちます。

4.眼球運動

眼球運動とは、速いボールやよく動いている人を見るときに使用する、眼球を適切な速さで適切な位置に動かし、対象のものを追跡する能力のことを言います。

視線を様々な方向に変えることも眼球運動の一つですが、野球のボールを追う際など速いものを追うためには、両目の眼球をバランス良く・適切な速さで動かすことが大切です。

5.コントラスト感度

コントラスト感度とは、明るさと暗さの違いを見極める能力のことを言います。

例えば、同じ白であってもユニフォームとボールでは、白の明暗に微妙な違いがあります。この明暗の微妙な違いがあるからこそ、同じ色が重なった時でも、ユニフォームとボールの違いがはっきりと認識できるわけです。

コントラストの感度が良いほど、ボールや対象物を見失う可能性も低くなると言えるでしょう。

6.深視力

深視力とは、人や物の位置関係・距離感の違いを認識する能力のことを言います。正確に遠近感を把握するための能力とも言えますね。

バイクレースでも、前方にいるバイクとの車間距離を正確に認識することができれば、どのタイミングでどのくらいのスピードで加速をすれば良いのかを判断することに繋がります。

野球やサッカーにおいても、位置関係や距離感の微細な違いがわかるほど、次の行動をより正確に判断することができるわけです。

7.瞬間視力

瞬間視力とは、一瞬で変わる状況を正確に認識するための能力のことを言います。

例えば、バスケットボールのコートでは、サッカーや野球と比べてコートが狭いこともあり、人の動きが活発かつ敏速に移りかわります。この一瞬で変わる状況を即座に認識し、次の行動を決めるためにも瞬間視力は欠かせない能力です。

8.目と手の協応動作

目と手の協応動作とは、目で認識したものを手に伝え手を動かさせるための反応能力のことを言います。

目で見た情報を早く伝えることが出来るほど、手を早く動かし必要な行動を素早くすることができるのです。

ボールをキャッチする際も、動いているボールの位置を正確に捉え、眼球動作とともに反応良く手を動かすことができれば、取りこぼしを減らすことにも繋がります。

競技ごとに必要なスポーツビジョン能力が違う

スポーツ競技

スポーツビジョンには8つの視覚能力がありますが、それぞれスポーツによって重視するべき能力は異なります。

例えば、野球のピッチャーであれば周辺視野が一番に求められますが、動いている物を見る動体視力はさほど重視されません。しかし、バッターであればボールを見る動体視力はもちろん、周辺視力から眼球運動・目と手の協応動作まで、幅広い視覚能力を必要とします。

サッカーであれば周辺視野・深視力・眼球運動・動体視力・目と手の協応動作を必要とし、アーチェリーであれば周辺視野・静止視力が必要とされます。

スポーツビジョンが特に必要とされるスポーツ

スポーツの中でも特にスポーツビジョンが重要と言われている競技には、

球技×団体競技だと、

  • 野球
  • サッカー
  • バスケットボール
  • バレーボール
  • ハンドボール

などがあげられます。

反対に、球技でないもの×個人競技の、

  • 水泳
  • 陸上
  • 柔道

などは、野球やサッカーなどの球技×団体スポーツよりも視覚能力が重視されません。

さらに、卓球バドミントンなどは動く球や羽への動体視力が必要となりますが、周辺視野を必要としていなかったりと、比較的視覚能力の使用が低いほうだと言えます。

球技×団体の競技をしている人にとっては、静止視力から周辺視野・目と手の協応動作まで幅広い視覚能力を求められるため、スポーツビジョン能力が欠かせないということになりますね。

モータースポーツではほとんど全部必要

モータースポーツ

では、バイクレースを含むモータースポーツはどうでしょうか?

実は、モータースポーツでは、ほとんどの視覚能力を使用する必要があります。

近づいてくるコーナーや前方を走る車やバイクを見るには動体視力が必要ですし、コースやバイクの位置を広範囲に認識するには周辺視野も必要です。

また、コーナーやバイクを目で追うための眼球運動・重なり合った同じ色のバイクを見分けるコントラスト感度・正確な車間距離を把握するための深視力・移り変わる状況を瞬時に把握するための瞬間視力・変化に対応するための目と手の協応動作など、ほとんどの能力を必要としています。

そのため、モータースポーツでより速く走れるようになるためには、スポーツビジョントレーニングを欠かすことはできないのです。

優れた選手ほどスポーツビジョン能力が高い

優れたスポーツ選手

あるプロ野球のチームでは、スタメンに上がる選手のほとんどが高いスポーツビジョン能力を持つと言われています。反対に、スポーツビジョン能力が低いとスタメンに入りづらいと言うだけでなく、1軍・出場枠にすら入れなくなる可能性も高まってきます。

バスケットボールやサッカーでも同様に、スポーツビジョンの能力が高い人ほど良い成績を残す傾向にあると言われているのです。

スポーツビジョンは7〜10歳頃にかけて急激に伸びる

子供

スポーツビジョンを鍛えるなら、スポーツを始めてすぐの小学生の頃から鍛えるのが一番おすすめです。

なぜならスポーツビジョンは、7〜10歳のゴールデンエイジと呼ばれる年代において、急激に伸びると言われているからです。

最大限に見る力を養うには、小さい頃から視覚能力を鍛えておくことがとても大切と言えますね。

もちろんトレーニング次第で何歳からでも向上できる

急激にスポーツビジョン能力が伸びる年齢は7歳〜10歳の間ですが、もちろん何歳からでもスポーツビジョンの能力を向上することは可能です。

10歳以降の年代であっても、20歳頃まではスポーツビジョン能力を伸ばせる力があるため、中学生や高校生・大学生になっても鍛える効果は十分にあります。

また20歳を越した後、徐々に衰えてしまうスポーツビジョンですが、スポーツビジョンを鍛えるトレーニングを行なっておけば、視覚能力の衰えを和らげることにも繋がります。

これからの視覚能力を維持するためにも、スポーツビジョンを鍛えるトレーニングは決して無駄ではないのです。

スポーツビジョンを鍛えるトレーニング方法

最後に、スポーツビジョンを鍛えるためのトレーニング方法を紹介させて頂きます!

スポーツビジョンのトレーニングは、スポーツセンターなど特定の場所で行わなくても、普段の生活で行うことが可能です。

ここでは、

  • 車のナンバープレート
  • 電車の移動
  • ボールの壁打ち

など、身近にできるトレーニング方法を紹介していきます。どれもすぐにできるため、ぜひやってみてください!

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車のナンバープレートで鍛える

ナンバープレート

通りすぎる車のナンバープレートを確認することで、スポーツビジョンを鍛えることができます。

スピードが出ている車ですので、

  • 動体視力
  • 目を動かす眼球運動
  • 瞬時の状況を捉える瞬間視力

を鍛えることに繋がります。

また、助手席に乗った状態で対向車のナンバーを目で追えば、速さがより速い状態かつ自分が動いている状態で視覚能力を向上させられます。

電車の移動中に鍛える

電車

電車での移動が多い方であれば、電車内でのトレーニングがおすすめです。

特急の電車で駅のホームを通り過ぎる際は、駅名の表札が良い目印となります。道路を走っている自転車を目で追い、人の表情を認識することができれば、眼球運動や瞬間視力を鍛えることができるでしょう。

また、横方向に動くDVA動体視力を鍛えるには、通勤や移動で利用している電車内での隙間時間を利用すると、効率よく訓練できますね!

ボールの壁打ちで鍛える

壁打ち

車のナンバープレートの確認や電車移動中の表札の確認に加えて、壁に当てたボールを見てキャッチすることでもスポーツビジョンを鍛えることができます。

壁打ちに慣れていない方は、壁にボールを投げる時にふわっとしたボールを投げるようにしてみましょう。

強くますっぐに投げるほど難易度は上がります。自分のレベルに合わせたトレーニングができる点も壁打ちの良いです。

動体視力や周辺視野・瞬間視力・目と手の協応動作を鍛えることに繋がります。

さらに専用のトレーニングメガネを使用すればより効果的に鍛えることができるでしょう!

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スポーツビジョンのトレーニングには専用のアプリもある

スマホアプリ

より身近にスポーツビジョン能力を鍛えるなら、専用のスマートフォンアプリを利用することも一つの方法です。

iPhoneアプリ

キネティック動体視力HD

画面奥から回転しながら飛び出してくる数字を瞬間的に読取ることで、瞬間視力を鍛えることができます。また、瞬間視力だけでなく、様々な情報処理能力を高めることにも繋がります。

キネティック動体視力HDの紹介 EyeTrainer アイトレ!

アイトレ!では、見る力と集中力の両方を鍛えることができます!また、ひらがなやカタカナなどを利用しているため、小学生でも簡単にトレーニングすることができるのが特徴です。

EyeTrainer アイトレ!の紹介 視力訓練 - 色を区別する

反応能力だけでなく、色彩能力も鍛えることができるため、弱視訓練のツールとしても使用することができます!

視力訓練 - 色を区別するの紹介 スピード眼測定~動体視力と脳内ストレッチで眼力測定~

動体視力だけでなく、脳内ストレッチもできるこのアプリでは、スピード眼・動体視力・視覚認知・処理能力・予知眼・深視力・反射神経眼・洞察力視野・千里眼・透視眼測定や、柔軟性視力を鍛えることができたりと多くのトレーニングができます!

スピード眼測定~動体視力と脳内ストレッチで眼力測定~の紹介

Andoriodアプリ

ビジョントレーニング 周辺視野トレーニング

画面いっぱいに散らばった数字を数字が小さい順にタッチすることで、周辺能力と目と手の協応動作を鍛えることができます。

ビジョントレーニング 周辺視野トレーニングの紹介

スポーツビジョンを効果的に鍛えるには専用のメガネがおすすめ

ビジョナップトレーニングメガネ

スポーツビジョンを鍛えるための専用のメガネなら、普段の練習で効率的にスポーツビジョン能力を鍛える手助けをしてくれます。

「ビジョナップ・アスリート」のメガネでは、視界の一部を断片的に見えづらくすることで、目と脳を鍛えることができるのです。

プロ野球やサッカーJリーグ、プロテニス選手も使用されているメガネで、おおよそ3ヶ月で「見る力」が鍛えられると言われています。

普段のウォームアップや基礎練習で使用できるメガネなので、簡単かつすぐにスポーツビジョントレーニングを行うことができます。

スポーツビジョン能力が必要とされる球技×団体の競技をしている方や、バイクレースなどモータースポーツの競技をしている方に、視覚能力をより効率的に鍛えるためのおすすめのトレーニング方法です。

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